サマルカンド訪問:その12008/07/15 21:21

遅ればせながら、先月のウズベキスタン出張の最後の週末に行ってきたサマルカンドのことを書こうと思います。前述のウォッカさんが、自分の車とドライバーを使っていいよ、と言って下さったので、ありがたくお言葉に甘えさせてもらいました。ウォッカさん、本当にありがとうございました!

タシュケントを朝7時に出発して、車で走ること約3時間半、午前10時半すぎにサマルカンドに到着しました。サマルカンドは青空と青いモスクから「青の都」とも言われ、シルクロードの中心都市でした。まずはサマルカンドでは一番有名と思われる「レギスタン」で現地のガイドさんと会い、観光をスタートしました。レギスタンはペルシャ語・タジク語で「砂の土地」という意味で、ガイドさんに「スタン」というのが「土地」という意味だと聞いて、5月にタジキスタンに行った時からの謎が解けました!タジキスタンに一緒に行った同僚たちと「タジキスタン、ウズベキスタン、アフガニスタン等のスタンってなんだろうね。アフリカ南部の言葉では、スタンというのは土地という意味だけど」と話していたのです。中央アジアとアフリカ、一見遠いようですが、どちらもアラブの影響があることを考えると、つながりがあってもおかしくありません。

話はそれましたが、レギスタンには、3つのメドレセ(イスラム神学校)の建物がそれぞれ三方から広場に向かって立っています。1つは15世紀、あとの2つは17世紀に完成したそうです。中に入ると、それぞれ中庭があり、昔は生徒の寄宿舎だったという建物がぐるっと建っていて、今はお店になっています。ここでシルクのカーペットをつくっている所もあり、それほど大きくもないものを指差して値段を聞いたら、2000ドルだと言われました。つくるのに何ヶ月もかかるそうです。

私が1番面白いなあと思ったのは、広場に向かって右側にあるシェルドル・メドレセで、イスラム教では禁止のはずの偶像が描いてあります。虎のような動物の背中の部分に人間の顔が書いてあるのが2つ。この写真では見えるでしょうか?ガイドさんによれば、これはゾロアスター教の影響だそうです。同じ絵はウズベキスタンのお札にものっています。(続く)