大気汚染2016/12/10 20:29

またまたえらいご無沙汰になってしまいました。11・12月は一番仕事が忙しい時期なのです。今日もバンコク出張から帰ってきたところ。来週・再来週とあと2つ国内出張も入っています。

私の最近のお気に入りと言えば写真の空気清浄機!ハノイの大気汚染はかなりのレベルなので、先月3つ購入しました。気のせいか、これを買ってからよく眠れるような感じがします。ピーターがいろいろリサーチして、シャオミーという中国のメーカーのがいいと言うので、これにしたのですが、お値段もお手ごろだし、デザインもシンプルで気に入っています。携帯のアプリを使って、いろんなデーターが見られるようになっているのですが、残念ながら我が家のインターネットの質ではこれが使えない…。でも正面の小さなランプの色で、汚染のレベルはわかるようになっています。

ほんとはこんなの要らない環境に住みたいですけどね…。綺麗な空気のありがたさを思い知らされます。

お知らせ。2016/12/11 09:54

最近、びっくりな知らせを受け取りました。私が今働いている国連人口基金のスリランカ所長の仕事のオファーが来たのです。

前に書いた通り、私は今年5月に所長になるための資格試験を受けて無事合格したので、いづれは所長として赴任したいとは思っていました。でもアジアで治安もそれほど悪くなく、よい学校があって、もうすぐ所長が替わる時期の国というのはほとんどなく、その中ではスリランカが一番いいなあ、と思っていました。先月スリランカ所長のポストに募集がかかった時には、とても嬉しく、でも人気のある国だし、私はまだ国連人口基金に入って3年も経たないので、あんまり可能性はないのかなあ、と思いつつ応募しました。

応募した時は、結果発表は12月半ばだと聞いていて、まあそういっても12月はいろいろ忙しい時期だし、クリスマスもあるし、きっと結果は来年だろうと思っていました。そしたら12月6日にNYからメールが来たので、えらいびっくりしました!もちろん、嬉しくて嬉しくて、興奮で数日はよく眠れなかったぐらいです…。

所長職は、外国の大使と同じレベルの扱いなので、ホスト政府の承認が必要です。これには候補者の国籍等によっては数ヶ月かかるので、まだ実際に引っ越すまでには少なくとも3・4ヶ月かかりそうですが(今の所長が異動するのも待たないといけないので)本当に幸せな気持ちです。もちろん、大変なことは沢山あるとは思いますが、ベトナムで所長代理を去年10ヶ月やって以来、もう副所長を長く続けていても学ぶことがないと感じてきたので、もうすぐまた所長として新たなチャレンジに取り組めるのは、願ってもないことだと思っています。ベトナム滞在が3年ちょっとで終わるのは寂しいですが…。これも運命でしょうから仕方ありません。

ちなみにスリランカは、北部での内戦も終わり、2015年にあった国政選挙の結果、かなりリベラルな政権に変わったので、いろいろと面白いことができそうな環境のようです。ベトナムと同じ中産国なので、私たちの仕事もアフリカの最貧国でするような家族計画のサポートというよりは、女性に対する暴力の問題や、青少年の成長、国勢調査を始め人口データに関する仕事など、政策に関わる仕事が多く、ベトナムでの経験が活かせるものになりそうです。それと、実はすごい親日国だそうで、日本人としては仕事がやりやすそう。これもベトナムと同じ…。

こんな希望通りの仕事を頂けるのも、これまで支えて下さった方のおかげ。感謝の気持ちで一杯で、残りのハノイ暮らしを楽しもうと思います。

メダル授与2016/12/20 20:05

おめでたい話続きですが、先週、私と同僚2人は、ベトナムの労働省(正確には労働傷病兵社会問題省)から名誉なことにメダルを頂戴することになりました。毎年11月25日は、国連で決められた女性に対する暴力撲滅のための日なのですが、この日から12月10日の世界人権の日までを、「16日間のアクティビズム」として、各国で女性に対する暴力をなくすためのキャンペーンが実施されています。ベトナムも例外ではなく、今年は労働省のリーダーシップの元、国連のサポートを受けつつ、キャンペーンが展開されました。このキャンペーンの終わりを記念するイベントの一部として、メダル授与式があり、私たちの事務所の過去数年に渡る、女性と子供に対する暴力撲滅のための仕事に対する協力を感謝する、という意味で、表彰して頂きました。(今年1年の仕事という訳ではないので、うちの所長は貰えませんでした。)

実はこのメダルをもらうかどうかにはかなり迷いもあったのですが、せっかく言ってもらってるのをお断りするのも悪い気もしたし、スタッフのモチベーションという意味でも、よい影響があるのではと思い、受け取らせて頂くことにしました。国連の規定で、あくまで「オフィスを代表して」頂くということになるのですが、それでも大変名誉なことです。ピーターは私以上に「自分のワイフがメダルをもらうなんて!」と興奮していましたが。

このメダル、所長・副所長レベルの国連職員がベトナムを去る時にはよく頂けるらしいのですが、「離任にあたって」という形でなくてメダル授与されるのは、うちの事務所では私が初めてらしいです。(まだ政府にはスリランカに行くこと、報告してないので。)また、メダル授与の候補者は、家族を含めて詳細な素性のチェックがあるそうで、例えばピーターに犯罪歴があったりしたら、私がメダルをもらえることはないそうです…。

これを機に、益々女性の権利に関する仕事に頑張って行きたいと思います!

パラダイス洞窟2016/12/21 08:22

今週初め、私の今年最後の出張で中部のクアンビン省へ行ってきました。クアンビンの省都、ドムホイにはハノイからはベトナム航空は1日1便しか飛んでいなくて、その関係で、日曜日の早朝に着き、会議は月曜日、帰りは火曜日という旅程で行ってきました。

日曜日朝10時にはホテルにチェックインして、クアンビンのプロジェクトチームとのランチ、その後は自由行動だったので、有名な洞窟のうちの一つ、パラダイス洞窟へ行ってみることにしました。ちなみにクアンビン省には他にも沢山洞窟があり、最近見つかったうちの1つ、ソンドン洞窟は、6日間かけて奥まで探検するツアーというのがあり、費用は30万円以上で予約をしても1年待ち、とからしいです。私たちが行ったのは、もちろんもっとお手頃な洞窟です。

しかし、洞窟に入る前が実は大変でした。ランチを食べたレストランのサービスがものすごく遅く、ドムホイを出発したのが既にかなり遅かった上、一緒に行ったベトナム人たちがぜひボーグエンザップ(クアンビン省出身のベトナム戦争のヒーローで、2013年に亡くなりました)のお墓まいりに行きたいと言うので、全然違う方向の遠い場所にあるお墓へまず行きました。それから洞窟へ向かったので、洞窟に着いたのはチケット販売期限ギリギリの午後4時半。と思ったら、4時半は夏の営業時間で、冬は4時だって…。わざわざ来たのでめちゃめちゃがっかり…。そこで同行していた人たちが、クアンビン省政府の高官に連絡を取ってくれて、なんと特別に入れてもらえることに!!!

ベトナムではハロン湾にある洞窟にも行ったことがありますが、このパラダイス洞窟はまたかなりすごかったです。規模が違う!秋吉台もこんなにはすごくなかったような…。ここに写真1枚しか載せられないのが残念です。そして何よりもよかったのが、特別に最後に入れてもらったので、他の観光客が全然いなくて、思う存分写真を撮りまくれ、好きなペースで歩きまわれたこと。すごくいい気分でした。

私たちは木製の通路を歩くコースを2時間ぐらいかけてまわったのですが、もっと長いコースで、実際に洞窟の底(?)を歩いて奥に進むのもあるとか。今度はそんなん試してみたいです〜。

当たり前のことですが、普段は出張に行っても観光する時間はほぼなく、下手するとずーっとホテルに缶詰状態とかなので、今回はみんなで洞窟ツアーができてよいチームビルディングにもなりました!