スリランカ洪水2017/06/03 18:01

日本でも報道されたと思いますが、今週はスリランカの洪水&土砂崩れ対応で大変な1週間でした。私の働いているUNFPAは人道支援や緊急支援ではあまり知られていませんが、こういう災害時でも妊産婦さんや女性の安全を守るという目的で、実はいろいろと活動しているのです。一番典型的なのは「ディグニティー・キット」とよばれる生理用ナプキンや下着などが入っているキットを配ることですが、その他にも、モバイル・クリニックを派遣して妊婦さんの健康維持を図ったり、一時避難所となったところで女性のプライバシーや安全が守られるようなスペースをつくることを提案したり、ということをやっています。2004年の津波の後、避難所でかなりの数のレイプがあったそうで、そういうことを避けるのも大切な活動の一部です。

しかし今回の洪水、実は私にとっては最初の人道支援経験なのです…。エチオピアにいた時も、国連は人道支援をやっていましたが、そっちの仕事はほぼ全然担当しなかったので。オフィスには経験のある人もいるので頼りにはなりますが、特に地域事務所の人たちとのやりとりで「こんなもんなのか?」と疑問なことが沢山ありました。正直なところ、60万人が影響を受けたといっても、他のすべての仕事をおいといて人道支援に集中するという状況ではないので(コロンボはいたって普通な感じだし)人道支援関連の仕事をやりつつも他のいつも通りの仕事もいつも通り続けないといけない、とうことで、仕事量が一気に増えました。特にNYとのやりとりでは夜に働かないといけないことが多く、若い時は大丈夫だったけど、老体には辛いです。

そんな訳で、これから数週間はまた異常な忙しさが続きそうですが、もうすぐ夏休みなので頑張ります。写真はうちのスタッフで土砂崩れの被害のあった所の近くに住んでいる人が撮ったものです。