リーダーシップ持論:その32019/03/23 09:14

業績評価に関しても、リーダーシップ論と同じぐらい様々な考え方がありますが、国連人口基金では、1年に3回、公式な業績評価に関わる機会があります。年の初めには、1年間の計画をし、8月頃には中間評価、そして年末には1年の総合評価。それぞれ、自分の上司と話し合って、オンラインのシステムに情報を入れていきます。加えて、上司以外からのフィードバックをもらうのも義務になっており、1年の始めに、他の国連機関等も含めた同僚の誰にフィードバックをもらうかを決めて、これもシステムに登録します。(部下からの評価は義務化されています。)

私の持論としては、こういう業績評価はないよりもあったほうがいい、と思っています。理想的には、こういうシステムがなくても、日常的にフィードバックを与え合う習慣があることですが、そういうのが文化的又は個人的にできにくい場合も多いでしょう。特にあまりポジティブでないフィードバックというのは、私の経験では、進んでする人はあまりいません。特にスリランカは表と裏を使い分けることがものすごく「普通」な文化なので、面と向かって相手に何か言うというのは、強制的にやらされないとしない人がほとんどだと思います。

上司としての私の原則は、何かフィードバックした方がいいという事件があった時には、できるだけ早く、できることならその場で話をすること。そして、同じことが繰り返されないための対策と、繰り返された場合はどうするか、というのを、オープンに話すこと。人によっては、間違いを繰り返しても、その結果何か自分に悪いことが起こらないのなら、態度を改めないという人もいますので。こういう人を脅すようなやり方は全然好きでなないのですが、スリランカに来てから、場合によっては必要だと思うようになりました。

かなり複雑な、個人の能力だけでなく性格に関わるような場合は、パターンを見据えて、細かな具体例を用意してから、話をするというアプローチを取る時もあります。この人、ちょっと問題だな、と思ったら、あったことを日記のように書き出し始めて、事例集をつくっておきます。これは最終的に、平均以下の業績評価を出す時には、絶対あった方がいいと思います。もちろんその上で、根気よく指導を続けて、改善されることが目標ですが。

これも私の経験では、自分のことが全く客観的に見えていない人というのが、一番やりにくいです。例えば、私から見ると明らかに期待されているレベルに達していないのに、自己評価が異様に高い人。こういう人には、いくら言っても無駄、という感じがしてしまいます。

問題のあるケースばかり書きましたが、もちろん、よくやってる人にはよい評価を与えることはとても大事だと思います。でも私は、半分以上の人にものすごくいい評価を出したりはしません。業績評価を人気取りの道具にして、ほとんどの人にすごくいい評価を出す上司もいるようですが。そんなによい評価の安売りしていたら、よい評価の価値が下がってしまうと思うので。と、また真面目に原則論で貫こうとする私でした。。。

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