ナンバープレート取得&最近のジュリウス2012/02/08 16:10

家で日本語の使える自分のマックをインターネットにつなげられないので、またまたブログの更新が遅れてしまいました。

先週の木曜日に、ついに車のナンバープレートが取得できました。コンテナが10月末に着いてから3ヶ月ちょっと。やっと車が使えるようになったので、ほっとしました。早速ドライバーさんを雇って、ジュリと私の送り迎えにタクシーを使わずに済むことになりました。これまでどこに行くにも、またタクシーの値段交渉をしないといけない、と思うと憂鬱だったのですが(メーター・タクシーなんてものはありません)これで行動範囲が広がりそうです。ピーターもバンビスという市内にある外国人用のスーパーに気軽に行けるようになり、お料理しようという意欲も出てくるのではないかと思います。(家の近くのスーパーで手に入る食材は限られているので。)私は週末は運転しようと思っていて、それも楽しみ。しかし、これですべて完了という訳にいかないのがエチオピアで、まだ「タイトル」と呼ばれる書類をもらい、保険会社から車が保険に入っていることを証明するシールをもらったりと、事務作業が残っています。毎日電話して催促しているのですが、どうやらあと1ヶ月ぐらいはかかるらしいです…。

金曜日は、私は国連の休日で仕事がお休みだったのですが、ジュリは学校があり、「説得力のある書き方についての会」というのがあったので、行ってきました。会の趣旨は最後までよくわからなかったのですが、子供たちは自分の書いた文章を持って、親の所に来て、親がそれについてコメントするというのがありました。その後、実はコメントは生徒が自分の親からだけではなく、クラスメートの親からももらうのだったらしいというのがわかったのですが…。ジュリはパパへの手紙で、iPodを買って欲しいというお願いをいろいろな理由をつけて書いていました…。ジュリのクラスメートの子で親が来ていないみたいだった子のを見せてもらったら、ジュリよりかなりしっかりした文章で、校長先生に対して制服を導入して欲しいという手紙でした。この子とジュリは誕生日がほぼ1年離れているので、こんなものかな…。理由の一つが「子供達は朝、クローゼットの中を服を探してまわるのにうんざりしています」というのだったのが笑えました。ここで初めて、ジュリのクラスにわりと最近入って来た日本人の女の子のお母様とお会いしました。まだ家が見つかっていないということで、大変そうでした。

そして最近のジュリウスが熱心なことといえば、おこづかいを使うこと。前回の日本一時帰国の時から、おこづかいをあげはじめ、アディスに戻って来てからは1週間に50ブル(250円ぐらい)を渡しているのですが、これを使うのが楽しみで仕方ない様子。もちろん、そんなにいろんなものが買えるような額ではないのですが。2週間ほど前に「NGOバザー」というイベントに行った時は、数週間分たまっていたおこづかいで、ビーズでつくったネックレスやブローチ等を3つぐらい買ってご機嫌でした。一番最近のおこづかいでは、子供用みたいなリップグロスを買って、私にくれました。私のために何か買うためのおこづかいじゃないよ、と言っているのですが…。あと、時々、こっそりコカコーラやファンタを買って飲んでいるみたい。うちでは炭酸飲料は一切買わないので。10ブルなんだけど、飲み終わって瓶が壊れていないのをお店に戻せば、5ブル返ってくるんだ、と言います。「瓶が壊れていない時だけ、5ブルがもらえるんだよ。壊れていたらだめ」と私に真剣な顔で何度も説明するのが笑えました…。一般的にここでは缶の飲み物というのはあまり見なくて、レストランでも瓶がほとんどです。このおこづかいのおかげか、最近のジュリは計算が早くできるようになりました。実はアディスに来たばかりの頃、担任の先生からジュリの算数の能力についてちょっと心配があると言われたことがありました。確かに当時のジュリは1桁と10桁の違いがよくわからないようで、例えば12と21を混同するということをよくやっていました。でも、最近はそんなことは全くなくなりました。早いもので、ジュリは3日前にちょうど7歳半になりました。これからの成長も楽しみです。

近況:その42011/11/11 17:51

日本語の使える自分のコンピューターでインターネットを使えることが1ヶ月に数回しかないので、またまた更新が遅れてしまいました。この間、2週間ほどまえ、ついにジブチから荷物が届き、家の中はすごいことになっていたのですが、毎日来てくれているお手伝いさんのおかげで、だいぶ片付いてきました。これで引っ越しに関わるストレスは終わりかと思いきや、実はまだ難問が残っており…。コンテナの中に入って一緒に届いた私たちの車の件で、書類に不備があったとかで、まだ正式な税関からの書類をもらえておらず、これがないとナンバープレートの申請ができないので、車に乗れないのです。こういうことがあるという話は聞いていて、ひどい時は数ヶ月以上自分の車に乗れないということがあるそうです。私たちはまた毎日のようにメールや電話で引っ越し会社に連絡し、今すぐどうにかしろー!と言っているのですが、進展なし。ほんと、はっきり言って、救いようがないです。

こんな中、私は先週の日曜の夜から食中毒でダウン。何がいけなかったのか未だにわからないのですが、こんなにひどい下痢はしたことがあっただろうか?(タジキスタンやアフガニスタンでした下痢でさえここまでひどくなかったような…)というレベルでした。幸い、月曜が国連の祝日だったので、1日ベッドで寝ていることができましたが…。そして母にもらった抗生剤を、1日1回飲むべきところを間違って1日3回飲んでしまったので、1日で治りました。しかし、辛かった…。それにしても、ジュリはアディスに来てからお腹をこわしたことがありません。っていうかここ数年、お腹こわしたことはないけど。強靭な内蔵です。

最近のジュリは、ご近所に住む、ラッキーという名前の10歳のエチオピア人の女の子ととっても仲良くしていて、私が仕事から帰る頃にはいつも彼女の家にいていません。そして最近ついに前歯が1本ぐらぐらになりました!本人は引き抜きたくて仕方ないみたいなのですが、まだちょっと時間がかかりそう。それから、来週から、ジュリは9月から始めたテコンドーに加えて、カンフーのクラスも始めます。本当に彼が一番アディス暮らしを楽しんでいるような。

私の仕事は引き続き忙しく、特に部下のマネージメントでいろいろと苦労しています。5人も部下を持つのは初めての経験なので、学ぶことばかり。勉強にはなりますが、疲れます。

アディスに来てもうすぐ3ヶ月ですが、なんだかもう半年以上いるような感じが…。こんなに長く旅行にも出ずに1カ国にいるのは珍しいので、私もピーターもかなり閉塞感を感じています…。年末の一時帰国が待ち遠しい…。

近況・その32011/10/23 07:43

ジブチに1ヶ月置きっぱなしになっていた私たちの荷物の件でついに連絡があり、3日前にジブチを出て、すでに国境を越えてエチオピアに入ったということでした。昨日、荷物はアディス郊外の「ドライ・ポート」(港とはいえ海ではないので)に着いたはずです。この荷物の件では本当にものすごいストレスだったので、まだこれから何があるかわからないとはいえ、とりあえずだいぶほっとしました。

先週末、私はアディスから1時間弱車で行った所で行われたヨガ・瞑想合宿みたいなものに参加してきました。ヨガが主だと思って申し込んだら、どちらかというと瞑想の方がメインで、それぞれの生き方そのものを問われるようなエクササイズもあり、かなりディープでスピリチュアルな内容でした。私にとってはトリノで関わっていたリーダーシップ・トレーニングやヨガのクラスで学んだことと重なる部分が多く、新しい発見はそれほどありませんでしたが、今まで知らなかった人たちと知り合い、日常生活を離れた所(湖のそばのとても眺めのいい場所でした)で自分の生き方についてreflectする機会を持てたのは、いい経験でした。同じ週末、ピーターはジュリウスと一緒に私が合宿をしていたのと同じ地域へ日帰り旅行ツアーに参加して、彼らも湖でボートに乗ったりして、楽しい時間を過ごせたみたいです。来月、私が合宿で行ったロッジに、今度は家族で行こうと計画中。小さくて設備はベーシックなロッジですが、食事はおいしいし、アットホームでとても居心地がよかったので。そして、かなり大きなリクガメが沢山いるので、きっとジュリは喜ぶと思います。

仕事の方は相当忙しくて、毎日10時間ぐらいは働いています。まだまだ学ぶことも多く、自分の役割を模索している部分もありますが、少しづつ、このポストに馴染んできたかなあ、という感じ。このまえふと思ったのですが、このポストに来てから、スピーチをする機会がとても多い。過去6年間ずっとトレーニングをやっていたので、人前でしゃべること自体は慣れていますが、スピーチというとまた別のスキルが必要になる気がします。ほとんどの場合は、部下が原稿を書いてくれるのですが、それを読むだけでは能がないので、自分なりに個人的な経験を加えたり、有名な人の言葉を引用したり、いろいろ試行錯誤しています。今週は24日が国連記念日ということもあり、2つの中学校でスピーチをしてきましたが、そのうちの1つに関する記事で私の名前とコメント(もしかして写真も?)が新聞に載っていたと友達から教えてもらいました。これはもっとスピーチの練習をしなくては…!

ジュリは相変わらず元気にしていて、南アフリカ出身の男の子と毎日のように遊んでいます。この子のお母さんが、私の上司の奥さんとすごく仲良しだということがわかり…。アディスの外国人コミュニティーは大きいとはいえ、実は狭い世界です。

3ヶ月目に入ったアディス暮らし、これからまたどんな新しい発見があるでしょうか。今日は、箱入りのティッシュを買おうとスーパーに行ったら、つい最近まで山のようにあった箱入りティッシュが1つもなく、かわりにウェット・ティッシュが山のように並んでいました。どうしてこうなんかなあ…。ま、ぼちぼちいきます。

近況・その22011/10/02 09:32

今日も教会の「騒音」に起こされ、日曜日だというのに6時前には目が覚めました。でも、ピーターによればスピーカーを使ってのお祈りは夜中の3時前から始まったそうで…。宗教の自由は権利として認めるとして、安眠する権利も尊重して欲しい!

さて、9月28日はメスカルと呼ばれるエチオピアでは大切な祝日でした。27日の夜にはあちこちで大きなたき火を燃やしてのお祝いがありました。(ピーターのブログにビデオがありますので、興味のある方は見てみて下さい。)8月にアディスに着いた時から「メスカルは雨期の終わりと重なるから、メスカルの後は天気がよくなる」と聞いていたのですが、確かにメスカルは快晴、そしてその後は毎日気持ちのよい青空が続いています。今まで毎日のように雨が降っていたのが嘘みたい。でも、さすがに標高が高いアディス、日中は暑いぐらいでも朝晩はぐっと冷え込みます。

私たちの荷物は未だにジブチにあり、アディスにいつ着くかの見込みは全くなし。というのも、コンテナ(中身ではなく、コンテナ自体です)の保険料として3000ドル以上を払えと言われ、それを払うのを拒否しているので…。私の同僚のインターナショナル・スタッフでそんなものを払った人はいませんし、第一、アディスからジブチにコンテナを戻す過程でコンテナが盗まれたり壊されたりしても、私たちは全くそれを防ぐ方法はないので、私たちがこの保険料を払わないといけないのはおかしい。私たちがこんな目にあっているのは、どうやらトリノで雇った私たちのリロケーション・マネージャーが、あまり知られていない船会社と契約したことが関わっているみたいで、このリロケーション・マネージャーを雇ったことを本当に後悔。本当に役立たずなマネージャーで、彼女のおかげで苦労が増えたぐらいです。車の件で3500ユーロ以上を無駄にしたのも、彼女がもっと早くに問題を発見して私たちに知らせてくれれば、他の解決方法を見つけられたかもしれないのは明らかです。彼女は最近請求書を送ってきたのですが、悪いけど払うつもりは全くないです。

多分、荷物がアディスに着いてくれれば、私たちの気分も大分明るくなれると思うのですが、家具もないがらんとした家で暮らしていると、いろいろな小さな苦労が身にしみます。いろんな商品がいつもあるスーパーに行きたいなあ、とか。うちの近くのスーパーは品揃えはいい方だと思いますが、それでも卵は1週間に1度ぐらいしか売ってないし、もう1週間以上牛乳を見たことはなし。ビニール袋に入っているエチオピア産の牛乳ならあるのですが、前に買ってみたらヨーグルト状のどろどろなものだったので、捨てました。(ちなみに私たちが普段買うのはエジプト産の牛乳です。)それと、お湯がたっぷり出るシャワーを浴びたい!うちはシャワーの水圧がすごい弱いのです。お湯が出るだけありがたいと思わないといけないのでしょうが。

加えて職場でも、苦労は絶えず。これは文化的なものなのかどうなのかわかりませんが、職業倫理みたいなものがない人が多い。頼んだことをささっとやってくれる人が少なすぎ。例えば私の名刺をつくってもらうのに、もう1ヶ月以上待っています。この間、もう4回リマインドしたのですが、まだできない。前にも書きましたが、実は名刺をつくって欲しいとお願いするのはこれで2回目で、1回目に頼んだ時に驚くほど早くできたと思ったら、私の名前も、メールアドレスも電話番号も間違っていたので、やり直して欲しいとお願いしました。すべてがこの調子なので、ちょっとした仕事にものすごい時間と労力がかかり、productivity(生産性?)が恐ろしく低い。時間を無駄にしているなあ、と毎日感じます。これに慣れればストレスは減るのだろうけど、慣れたくはないなあ…。

なんだか愚痴ばっかりみたいになってしまいましたが、NYでもフィジーでもトリノでも、どんな所に住んでもその場所のいい所を見て暮らすしかない(そうなじゃいと自分がストレスで辛くなるばかり)というのはわかっているので、できる限りそういう姿勢でいこう!とは思っています。うちの近くのヨガ教室に通い始めたのが、かなり助けになっています。韓国のヨガという、今まで私がやってきたヨガとはだいぶ違う感じのヨガなのですが、すごく気に入っています。それと、ジュリがうまく新しい学校に馴染んでいるのも嬉しい。先週初めての先生との面談があったのですが、先生は初めの数週間はすごく心配したけれど、今は大丈夫、と言っていました。私も気がついていたのですが、ジュリはアディスに来てすぐの頃、よだれを口にためる癖がついて、授業中もよだれを吐き出すためにトイレに行ったりしていたそうで。私はこれはストレス反応だなあ、と思っていましたが、そういえばこの癖はいつのまにかなくなっています。最近は南アフリカ出身の男の子とすごく仲良くなり、毎週水曜日の放課後は遊ぶ約束をしています。やっぱり子供の適応能力ってすごい!私も見習わなくては…。とりあえず、天気もよくなってきたことだし、近いうちにアディスを脱出してどこかへ週末旅行に行く計画をしようと思っています。きっといい気分転換になると思います。

近況2011/09/24 08:30

9月10日にゲストハウスを出て、ジュリの学校の近くの家に引っ越してからしばらくインターネットが家で使えなかったので、ブログの更新が遅れました。この数週間は本当にいろんなことがありました!

まず、家の賃貸契約にサインするまでが大変でした。エチオピアでは家賃1年分前払いが普通なのですが、私たちのような外交官扱いの仕事の場合、普通どこの国でも、突然の異動があったら2・3ヶ月前に知らせれば契約を解除できるというのを家賃契約に含めることができます。英語があまりできない大家さんにこれを説明するのが大変で…。とりあえず2年目からはこの'diplomatic clause'を入れることに同意してもらってからも、彼らは公式な法律用語の入った英語は理解できないらしく、自分たちなりの英語で契約書を書こうとするのですが、これが文法も間違いだらけだし、はっきり言って意味がわからない。身振り手振りで粘り強く説明を続けたものの、交渉2日目、夜8時過ぎには、私もピーターも、もう諦めて別の家を探そう、というふうに決める寸前でした。

なんとか契約書にサインして、引っ越して愕然としたのが、近くの教会からの「騒音」。騒音なんて言ってはいけないとは思うのですが、この教会、早い時は朝の4時からスピーカーを使ってものすごい音量でお祈りを放送します。今もガンガンやってます…。引っ越した翌々日がエチオピアの新年だったので(エチオピア人は独自のカレンダーを持っています)朝の4時から9時までぶっつづけでこの放送を聞かされるはめになり…。今は家の中にカーテンや家具等音を吸収するものがないので、余計にうるさい。これで荷物が届いたら少しはましになると思うのですが…。

この騒音を別にすれば、新しい我が家は気に入っています。ジュリの学校までは歩いていけるし、大きなスーパー等が入っているビルから徒歩2分なので、とても便利。庭にはコーヒー豆の木があります。とにかく広いので、掃除が大変ですが、幸いお手伝いさんも見つかって、1週間前から来てもらっています。

そんな中、私は先週の日曜から初めての出張に行っていました。国連全体の来年からの4年間のエチオピアへの支援枠組みである「UNDAF」のオペレーショナル・プランとなる「UNDAF Action Plan」に関わるコンサルテーションをするため、アダマというアディスから車で2時間ぐらいの町へ行ってきました。政府からと国連から、あわせて200人以上の参加者がいたので、大変ではありましたが、結果としてとてもうまくいったと思います。私はまだ国連内にも知らない人が沢山いたので、この機会にいろいろな人と知り合えたのもよかったです。

さて私たちの荷物ですが、今はジブチにあります。税関の手続き等を含め、あと2週間ぐらいでなんとか家に届いてくれるといいなあ、と思っているのですが…。主にスーツケースに持ってきたもので暮らすのも、1ヶ月を過ぎるとだいぶしんどくなってきます。同じ服ばっかり着てるし…。でも、あと1・2週間で雨期が終わると快晴の日が続くそうなので、気分的には明るくなれそうです。

こんな日もある…。2011/08/29 22:15

今日は本当に何というか、何もかもがうまくいかない日でした。まず、どうやら賃貸契約までたどり着けそうだと思っていたかなり気に入った家の大家さんに電話したら、他の人に貸すことにしたとあっさり言われてしまいました…。私たちはオールド・エアポートと呼ばれる、ジュリの学校の近くの地域で家探しをしているのですが、ここは需要の方が供給より断然多いみたいで。しかも、ここで家を探しているのは、ジュリの通っているインターナショナル・スクールの学費が払える人、という訳で、当然家賃も高く、月4000ドルが普通という感じ。これを普通、1年分前払いしろと言われるのだから、ちょっとショッキング。今日断られてしまった大家さんの家は2000ドル代のお値打ち物件だったので、相当がっかりしました。

その後、ミーティングに出てみて、ふと気がつくと、数日前にやっとできた私の新しい名刺に間違いが…。名前もメール・アドレスも間違っている。オフィスに戻ってから、私が送ったサンプルのフォームをチェックしたら、そっちは間違ってないので、誰かがどこかで勝手に私の名前とメールアドレスを変えたに違いない訳で…。

そして最後の最後に爆発しそうだったこと…。着任してからずっと、私はあまり現金を持ってきていないので、早く着任手当を受け取りたい、と言ってきました。この手当は、着任早々にとりあえず必要なお金に不自由しないようにともらえるもののはずなのですが、私は未だにもらえておらず。お金がもらえていない理由の一つは、銀行口座をあけるのにいろいろと書類が必要で、それを用意するのに時間がかかっていたからなのですが、先週木曜日から、もう銀行口座をあけるのは先延ばしにしても、現金をもらいたいとしつこく言ってきて、今日こそはもらえると思っていたのに、やっぱりだめでした。明日は休日なので、水曜日までまた少ない持ち金でどうにか過ごさないとなりません…。

後から考えたら、または他人から見れば、きっと些細なことなのでしょうけど、引っ越しのストレスが溜まっている身にはこういう些細なことが堪えます。しかも雨期で毎日雨が降っていて、かなり寒い毎日。私は元々寒さに弱くて、寒いとすごくテンションが下がってしまいます。冬用下着をスーツケースに入れなかったことを後悔…。ま、めげずに頑張ります。

アディス暮らし、雑感。2011/08/26 20:57

今日でアディスに着いて12日目。なんとなく、少しづつ、こちらの生活にも慣れてきたような…。でもやっぱ、驚くことも多い。思いつくままに、気がついたことを書いてみます。

まず、大気汚染がすごい!交通渋滞のことは前に書きましたが、もちろん、車には排出量基準みたいなのはないので、黒い煙をあげた古い車がたくさん走っているのです。私たちは今はタクシーを使って移動していますが、当然クーラーなんてないタクシーが多く、運転手さんは大体窓を開けて運転します。そうするとこのものすごく汚染されていそうな空気がガンガン車の中に入ってくる…。暑い訳じゃないんだから、窓締めてよー、と思うのですが。ついに母に日本からマスクを送ってくれるように頼みました…。あー、早く私たちのコンテナが着いてくれれば、自分の車に乗れるのに…。(でも同僚によれば、車のライセンスプレートを取得するのに数ヶ月かかるということですが…。)

そして、外国人が多いとはいえ、やっぱ物不足ですね。外国人用のスーパーに行っても、こんなにいろいろあるんだー!なんておもえるようなレベルでは全然なく。日本食材もほとんど手に入らないみたいだし。ザンビア人の同僚によれば、南アフリカの企業が入っている国(ザンビアもその一つ)だったら、何だって手に入るそうで。エチオピアは外国企業に対して厳しいので、南アの大型スーパーとかが入っていないんですね。笑えたのが、昨日、今泊まっているゲストハウスの近くで靴を買おうとしたら、どうやらディスプレイされているものしかないらしく…。つまり、気に入ったデザインのものがあっても、ディスプレイされたものが自分のサイズでなかったら、他のデザインの物を探さないといけないということ。買わなかったけど…。

これまたびっくりしたのが、こちらの銀行に口座を開いたら、基本的に現地通貨しか引き出せないということ…。海外に行くということが証明できる時(例えば航空券を持っている)だけは、一定額までのドルなどが引き出せるそうですが…。これって、かなり怖い。もちろん、給料は一部のみ現地口座に入れるつもりですが。

プラスな面として、食べるものは安いです。例えば職場の食堂では、35Birr(約160円)もあれば、お腹いっぱいのランチが食べられます。最高級レストランでディナーをしても家族3人で3500円ぐらい。レストランのバラエティーという面でも、かなり恵まれています。ちゃんとした日本料理店と言えるような日本料理店はありませんが、あとはほぼすべてあるかも、と思えるぐらい。この前は韓国料理に行きました。

それから、私が行ったことのある他の途上国と比べたら、えげつない人が少ない気がします。例えばインドとか、隙あらば金をだまし取ってやろう、みたいな人が沢山いた覚えがあるのですが、アディスではそういう感じはありません。まあ、これから嫌な思いをすることになるのかもしれませんが、今のところ、エチオピア人には好印象を持てています。

これから、またどんな発見があるんでしょうか。また報告します!

アディス到着&ジュリの新学期開始!2011/08/16 22:16

昨日の朝、無事アディスに付き、早速いろいろな事務的なことや家探しを始めるべく、奔走しています。しかし、雨期で肌寒いとは聞いていましたが、本当に寒い!夜は湯たんぽ入れています。でも、フィジーのような一日中、毎日雨が降り続けるという雨期ではなくて、降るとしても時々パラパラという感じなので、私たちにとってはそんなに雨期という感じがしないです。確かに曇り空ではありますが、アディスの晴天に慣れている人にとっては、嫌な季節なんだろうなあ、と思います。

私の仕事の方では、まだ新しいメールのアカウントさえもらえていなくって、上司とのミーティングもしていないぐらいなのですが、ジュリは今日から新学期でした!新しいクラスは2年B組で、生徒は18人。もっと多いと思っていたので、少人数と知ってほっとしました。なんと日本人の女の子が1人同じクラスにいて、ジュリはうれしそうでした。日本語ができる訳じゃないですが、日本人は馴染み深いのでほっとするみたい。キャンパスは緑が沢山でとてもいい感じでした。第一印象はとってもよかったです。ジュリも全然いやがることもなく、先生にもどんどん話しかけていたし、よかったー。帰ってきてから「学校どうだった?」と聞いたら「まだわからない」となんか大人みたいなことを言っていましたけど…。

目下の課題はもちろん家探しなのですが、とりあえずはもうちょっとジュリの学校に近いところのアパートメント・ホテルに引っ越せないかなあ、と思っています。今泊まっているところは悪くないのですが、学校からはかなり遠く、ラッシュアワーには行くだけでタクシーで1時間近くかかります。アディスの交通渋滞は、うわさに聞いてはいたものの、予想を上回るひどさ…。

まだまだ落ち着くまでは数ヶ月かかりそうですが、ぼちぼちといこうと思います。

さよなら、トリノ。2011/08/14 21:30

今日、ついにトリノを去りました。フランクフルト空港でこれを書いています。最後の1週間は本当にものすごいストレスで、どうにかなりそうでした。というのも、アディスに持って行く私たちの車の件で、とんでもないことになってしまったからで。思い出すだけで腹が立ってくるので、詳しくは書きませんが、結局イタリアの理不尽で非合理的なシステムのおかげで、3300ユーロ(約36万円)以上をどぶに捨てるようなはめになってしまいました。おまけに、少しでも引っ越しが楽になるようにと雇った引っ越し手続き諸々のお手伝いをする会社がこれまた無能だということがわかり、彼らを怒鳴りつけるような事態が発生してしまい…。つくづく、ついてないというか、本当にもう引っ越しはこりごりです。たとえキャリアのためであっても、こんなひどいストレスをするほどの価値はない。そして何より、最後の最後に「イタリアなんて大嫌いだー!もう二度と住みたくない!」と思わざるをえないような目にあったのは、とっても残念です。

何はともあれ、イタリア暮らしはおしまい。同僚や友達との別れは辛かったけれど、この6年間は本当にいろんな意味で充実していました。これを糧に、アディス暮らしも楽しめるよう、頑張ろうと思います。仕事の面では、飢饉の対応等で早速忙しそうですけど…。明日は着いて早々、ジュリの学校でオリエンテーションがあり、翌日から新学期が始まります。またできる限りブログもアップしたいと思いますが、インターネットの接続環境があまりよさそうでないので、どうなるでしょう…。新しいブログの名前は「エントト山の麓で」としようと思っています。アディスはこの山の麓にあるのです。川のある町だったら、また「…川のほとりで」にしようと思っていたのですけど。なんか「エントツ山のタヌキさん…」の歌を思い出してしまいますが。では、読者の皆様、今後とも宜しくお願いします。

引っ越し準備、その後。2011/08/03 23:14

さてここ数日はだいぶ引っ越し準備の進展がありました。まず、金曜日にアディスのインターナショナル・スクールから正式にジュリが2年生のクラスのうちの1つ(3クラスあるみたいです)に入れるという通知が来ました。まあ、大丈夫とは思っていたのですが、やっぱり嬉しかったです。学校の面でははっきり言って、トリノよりは大分よくなると思うので、期待しています。何しろアディスは外国人の数がトリノとは桁違いなので、インターナショナル・スクールもいくつもあって競争があるため、親をきちんと「顧客」として扱っているという感じがあります。お値段は年間約150万円で、トリノよりも少しお高いですけど…。週2回、放課後のクラブ活動が無料というのも嬉しい!

土曜日には、うちの猫ちゃんたちとお別れをしました。いろいろ考えたのですが、やっぱり環境がかなり違う土地に無理して連れて行くよりも、イタリアで別の飼い主を探した方が、猫たちにもいいだろうという結論に至りました。私たちが他の引っ越し準備で既にすごいストレスで、猫どころじゃない、というのももちろんありますが…。運良く、うちのご近所さんのご両親がトリノの郊外に住んでいて、猫たちをもらってもいいと言ってくれたので、行ってきました。お庭のあるとても素敵なお家で、うちのアパートに閉じ込められてるよりいいんじゃないか?と思ったぐらい。ウィスキーもシーシャも最初はもちろん怯えまくって、薮の中に隠れて出てきませんでしたが、きっと慣れたら大丈夫、と思えました。ほっ。

月曜日は予防接種。トリノ市内の、前にも私は予防接種を受けに行ったところへ行ってきました。ベルリンで説明したことをまた今度はもう一度説明しないといけないのは時間がかかりましたが(しかも私たち家族の予防接種記録は日本語・英語・ドイツ語・イタリア語が入り交じってるのでよけい複雑)イタリアはドイツより予防接種が断然安い!ということがわかりました。ジュリの予防接種はすべて無料だということも…。こんなことならベルリンでやらなきゃよかった。

今日は引っ越し前の車の点検、オイル・チェンジ等をしてもらうために「ガラージ」(日本語では何でしょう?車の整備・点検をしてもらう所)へ行ったのですが、オイル・フィルター等を注文しなくてはならない、と言われ。私たちの車はマツダなのですが、イタリアではあまりポピュラーな車じゃないので、パーツは注文しないとない、ということらしいです。もしオイル・チェンジや他の点検ができなかったらどうしようー、と焦ったのですが、午後に電話があり、パーツは明日来るので金曜日に車を持ってくるように、と言われました。ほっ。この後、来週早々には、今度はイタリアの公的システムの登録からこの車を削除する手続きをしに行かねばなりません。要するに、ナンバー・プレートを取り外すことになるので、その後は車には乗れなくなります。

まだまだやることは山のようにあるのですが、なんとか少しづつ、引っ越しするという実感が湧いてきたような…。がんばろう。