25年ぶりのシンガポール ― 2019/04/15 21:32
先週の土曜から、シンハラ・タミルの新年とイースター休みを合わせて、1週間シンガポールに遊びにきています。ピーターとジュリはハノイに住んでいた3年半ほど前、休暇で来ていて、ピーターは去年のフルマラソン参加のためにも来ていたのですが、私はなんと大学時代以来、25年ぶり!何も覚えていないので、新しい街に来たのと同じ気分で到着しました。
まあ、予想はしていたことですが、この国、ほんとすごいです。日本の次ぐらいに何もかもがモダンで、きれいで、きちんとしてる。東京とほとんど変わらない感じで、しかも人種はNYのようにいろいろいるので、とっても居心地がいい!クアラルンプールと比べても、こっちの方が垢抜けしてる感じですね。感動しました。
今回の旅行の一番の目的はずばり、美味しいものを食べること。特にシンガポールには、ホーカーセンターと呼ばれる、屋台村みたいなフードコートが沢山あるのです。そして一つ一つのホーカーセンターには、100件以上ぐらいのありとあらゆる食べ物の屋台があって、しかも安い!1食3−4シンガポールドルなので、300円前後ですか。しかも私の大好きな麺類が充実していて、私はホーカーセンターだけで食事でもいいぐらいです。エアコンないとこが多いし、あまり綺麗に片付けてくれてない場合もあるので、ジュリはあんまりお気に入りではないみたいですが。。。これまで、ラクサ(マレーシアでも有名なココナツベースのヌードルスープ)、ワンタン・ミー(これは汁なしでタレがかかり、チャーシュー麺ののった麺に、ワンタンスープが付く)、ヨン・タウ・フー(魚のすり身団子や揚げ豆腐の入ったヌードルスープ)、餃子スープ(餃子の入ったヌードルスープ)と食べましたが、どれも美味しかったですー。あと、マレーシアでお気に入りだった、チェンドルというかき氷は毎日のように食べてます。
しかし食べてばかりでは、太る!ということで、今朝はピーターと一緒にシンガポールの観光名所をぐるっと廻る5キロルートを走ってきました。5キロ走るのは久々だったし、朝7時でも何しろ暑いのでかなりしんどかったですが、気持ちよかったです!写真はその時のものです。
シンガポールの歴史 ― 2019/04/19 19:59
さて、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、スリランカではよく、「スリランカはシンガポールになれたはずなのに」というコメントをよく聞きます。同じ多民族の島国で、地政学的に戦略的な位置にあり、旧イギリス植民地という共通の歴史もあるからかもしれません。しかし、26年の内戦を経て、残念なことですが、今ではシンガポールとスリランカではまさに発展に雲泥の差があります。シンガポールに25年ぶりに来てみて、ほぼ東京と変わらないシンガポールの様子を目の当たりにし、私はまるでスリランカ人になった気分でスリランカの状況を振り返り、正直、かなり失望した気持ちになってしまいました。
今回の休暇では、博物館などでシンガポールの歴史に触れる機会が多くあったのですが(今日行った国立博物館では、日本の占領時代のことがものすごく悲惨に展示されていて、一方イギリスの植民地時代は悲しい時代ではなかったような展示で、びっくりしました)どこでどう間違って、スリランカはこうなっちゃったんだろう、と考えました。そんな中で、今まで知らなかった「シンガポールの国民の誓い」という国家のモットーのようなものがあるのを知りました。これはシンガポールの独立の翌年、閣議決定したものだそうです。引用します。
「われわれシンガポール国民は われわれ自身に誓う 一つの団結した民として 人種や言語、宗教に寄らず 民主的な社会を築くことを 正義と平等に基づいて 我々の国の幸福、繁栄、発展を成し遂げるために」
まさに多民族国家ならではの誓い、という感じですよね。この精神で一致団結できたからこそ、シンガポールの発展があったのでは?と思わされました。もちろん、その中でいろいろと紆余曲折はあったのでしょうが。
さらに悲しいよなあ、と思ってしまうのは、このシンガポールの誓いの草案者が、なんとイギリス植民地時代のスリランカ(セイロン)で生まれたS.ラジャラトナムという人だったんですね。彼は1980年から1985年まで、副首相でもありました。スリランカ人にはこういう風にものすごく知的でできる人も沢山いるのですが、こういう人はほとんど国の外で活躍してます。
これも今回来るまで気がつかなかったのですが、シンガポールの公用語は、英語・中国語・マレー語・タミル語です。インド系言語がヒンズー語でなくてタミル語というのは、インドのタミル・ナドゥ州やスリランカ北部から連れて来られた人々の祖先が多いということでしょうか。この4ヶ国語表記というのは相当徹底していて、それもすごい、と思いました。国の持つ多様性を、強みとして引き出していく、その姿勢には日本を含め、各国が学ぶところがあるような気がします。

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