カナダとのパートナーシップ2018/01/13 21:50

日本から帰国、勤務開始2日目は私たちの事務所にとってとても嬉しい日となりました。去年の夏前から交渉中だった、カナダ政府からの支援がついに正式承認となったのでした。というか承認は私が休暇中に出てたのですが、コロンボでのセレモニーをやったのがこの日。

このカナダ政府の支援を元に、私たちはジェンダーに基づく暴力に関するサーベイをする予定です。このサーベイはいろいろな国でも実施されているのですが、スリランカはまだやっておらず、規模の小さいリサーチはいくつもあるものの、ジェンダーに基づく暴力に関する全貌というのは明らかになっていません。これはつまり、ジェンダーに基づく暴力に関する支援というのは、現在しっかりしたデータに基づいて行われている訳ではない、ということになります。英語でいうところの、暗闇の中で銃を撃ちまくる、という状況ですね。

プロジェクトには他にも国家人権委員会へのサポートや、ジェンダーに基づく暴力の被害者支援など、いろいろな活動が含まれているのですが、このジェンダーに基づく暴力に関するデータで全貌を明らかにするというのは、長いこと私たちの事務所の懸案だったので、本当に嬉しく思っています。

このセレモニーの写真はいくつか地元の新聞にも掲載され、またまた国連人口基金の存在をアピールする機会となりました。素晴らしい1年のスタート!頑張ってくれてるスタッフに感謝、です。

謹賀新年2018/01/13 00:31

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

2018年のお正月。私たちは例年通り、日本に帰っていました。今年は例年より寒かった!でもいつもの日本の冬の青空、日本食、家族や友達と過ごす時間を満喫しました。今回はコロンボから初めての一時帰国だったのですが、気候の違いがかなりきつく感じられました。ハノイから帰っていた時は、ハノイも一応冬で寒かったからでしょうか。特に空気の乾燥が辛かったです。

元旦は多摩川を散歩。ピーターはラン、私とジュリは川沿いを歩きましたが、本当に気持ち良かったです。平和な日本を感じました。(北朝鮮や地震の脅威はありますが…。)

4日からは1泊2日で再び草津温泉に行き、温泉と雪景色を堪能してきました〜。やっぱ日本の冬は温泉!草津はお客さんも多く、賑わってました。寒すぎて前回3年前に来た時ほどは歩き回りませんでしたけど。

さて私にとってはスリランカ2年目(ピーターとジュリはまだ考えてみたら6ヶ月目なのでした)どんな1年となるでしょうか。幸い、1月にはスリランカ事務所にやーっと私の右腕となる人がやってきたのでほっとしています。これで彼女にどんどん仕事を任せて、今年は少し手を抜きたいですね。去年は200%出し切って頑張った感じだったので…。

オンラインで見つけた占いがとっても面白かったのでここにコピペします。

2017年までのあなたのキャッチフレーズを一言で言うと、「迷い、躊躇し、そしてやってみた」になります。そして、この2018年のあなたのキャッチフレーズは、「なんでもかかってこい」になります。

なんでもかかってこい。この勢いで今年も頑張りたいと思います!(全然手、抜けそうにない…)

写真は年末に鎌倉に行った時のもの。鎌倉、何十年ぶりかに行きましたが、すっごくおしゃれになっててびっくりでした!

平和構築と青少年育成2017/12/03 12:01

先週末から今年5度目のモルジブ出張に行っていたのですが、帰って来た翌日、今度は北中部のアヌラダプラで若者対象のシンポジウムの最終日に参加してきました。

国連人口基金で主に知られているのは、妊産婦の健康を含めた性と生殖に関する健康に関わる事業ですが、これに関連して性教育や青少年育成全般に関する仕事もやっています。スリランカではこれを平和構築と繋げたプロジェクトをやっていて、今回のアヌラダプラのシンポジウムは、全国各地で5つ計画しているシンポジウムの第一弾でした。

シンポジウムでは、国連人口基金がサポートしてきた北部州の青少年政策の草案を議論したり、参加者がグループで自分たちのコミュニティーの社会問題を解決するためのプロジェクトを作成したりしました。これは平和構築のプロジェクトではあるのですが、内戦の被害を最も被った地域のひとつである北部では「平和構築」という言葉時代がネガティブな響きを持っているというので、敢えてこの言葉を使わず、コミュニティーレベルでの活動に焦点をあてた内容にしました。私は4日目の最終日に参加したので、きっとみんな疲れているんじゃないかと思いきや、さすが若者、みんな元気!100人以上が、飽きることもなく、熱心にグループでの議論に参加していました。

このシンポジウムの計画段階で私が心配していたのは、女性参加率。スリランカでは、結婚前の女性が泊りがけの旅行に出るというのはセキュリティーや慣習の面でなかなか難しく、これまでやってきたミーティングでも、ドタキャンする女性が非常に多かったのです。でも今回は4割以上を女性参加者が占めたので、大成功でした。もちろん、5割になるべきですけど。

次回のシンポジウムは東部で来年1・2月頃。今回はほぼタミル語が使われましたが、東部は北部より多様な民族が住んでいるので、3ヶ国語(シンハラ・タミル・英語)での議論になりそうです。これも楽しみです。

女性に対する暴力撲滅キャンペーン2017/11/24 22:32

あれよあれよという前に前回のブログ更新から3ヶ月も経ってしまいました。とにかく忙しい日々でした。気がつけば私がスリランカに来てから10ヶ月目に突入しました。

今日は、女性に対する暴力撲滅キャンペーンの開始のためのプレスカンファレンスを行いました。このキャンペーンは「ジェンダーに基づく暴力撲滅のための16日間」という全世界で毎年行われているもので、国連機関はそれぞれの国でも独自にいろいろなキャンペーンを行います。ここスリランカでは、来年地方選挙が予定されていることもあり、「選挙中の女性に対する暴力撲滅」をテーマに選びました。特にスリランカでは、ソーシャルメディアを含め、メディアが女性候補者に対して人格を否定するような記事を載せることが多々あるということです。そのためか、スリランカの女性は教育レベルでは男性を凌ぐというのに、女性国会議員は5.3%、地方議会に至ってはなんと1.9%のみ。女性の首相が過去にいた国とは思えません。それでも来年からは地方議会では25%は女性でなければならないという新しい政策が導入されるので、変化を起こす機会と言えます。

このキャンペーンでは世界的にオレンジをテーマカラーとして使うことになっているので(偶然か?国連人口基金のカラーもオレンジです)スタッフと一緒にオレンジのサリーを着てみました。なんと今回、初めて自分でサリーを着てみました。やってみるとそれほど難しくはないのですが、やっぱり慣れないと、着心地のよい着方というのにはならないようで。歩きづらいし、なんだかバラバラになりそうで怖かったです。でもスタッフには初めてにしては上出来!と褒めてもらいました。

明日からは今度はモルジブへ今年5度目の出張。帰ってきたら翌日からは、スリランカ北中部にあるアヌダラプラへの出張。忙しい日々が続きます。

『レッドタートル ある島の物語』2017/08/20 20:39

この映画のことは、一昨年ぐらいにジブリ美術館に行った時に知ったのですが、この週末にジュリと一緒に初めて見ました。セリフのないアニメーションで、無人島に一人たどり着いた男の人の話です。監督はオランダ人のドゥ・ヴィット氏。スタジオジブリの初の海外との共同制作だそうです。

ネタバレになるのであらすじは書きませんが、セリフがないにもかかわらず、飽きることが全くなく、アニメーションの美しさも秀逸で、初めから終わりまでぐーっと惹きつけられて見ました。特に人間と自然の関係についてとても考えさせられました。都会に住んでいると、自然の大きさをついつい忘れがちですが、本当に人間は自然に生かされているんですよね。そういう意味では他のスタジオジブリに作品と通じるものがあります。おとぎ話のようでありながら現実味があり、独特の世界観のある作品です。

ジュリは、アニメーションが背景の自然は写真のように細かく描かれてる一方で、人間の表情等はミニマリストなのが面白い、と指摘してました。彼は亀を含め海の生き物大好きなので、それもあってこの映画は気に入ったようでした。おすすめです。

初のジャフナ出張2017/08/19 08:36

今週は初めて、スリランカ北部のジャフナへ行ってきました。ジャフナまで来るともうインドはすぐそこ、という感じです。文化的にもジャフナはタミル人がほとんど。シンハラ人が大部分の南部とはだいぶ雰囲気が違います。

ちょうどジャフナでは一番大きなヒンズー教のお寺で1年に1度のお祭りをやっている時期だったので行ってきました(写真)。日本でいうお神輿みたいなのを担ぐ儀式があり、沢山の人がお参りに来ていました。ヒンズー教ってあまりちゃんと勉強したことがないのですが、なんかとても不思議で興味深いです。お寺の中にも入ってみましたが、中は男性は上半身裸でないといけないというので、汗だくの男性陣がひしめく混雑した状況で、ちょっときつかったです…。

一番インパクトがあったのはジャフナ大学での学生との交流でした…。前から北部は国連に対するイメージが悪い(内戦の時に国連は何もしなかったと思ってる人が多い)とは聞いていましたが、ここまでとは!国連の役割についてのものすごい誤解に基づいた超ネガティブな意見ばかりが出てきました。なぜ国連はアメリカ政府とばかり協力するのか、とか(っていうかトランプ政権は国連への拠出金大幅カットしてるんですが)国連は世界中で起こっている人権侵害に対して何もしていない、とか。私たちから言わせたら、国連って私たち国連職員でなくて、加盟国のこと。安全保障理事会が何も決断を出せず紛争の解決ができないのを、国連職員のせいにされても…。生徒たちとの交流から、これまで何度も聞いていた「スリランカはまだまだ紛争『後』と言える状況にはなっていない」というのが納得できました。学生のうちの一人が、「和解には何が必要だと思いますか?正義・真実・許し…」と全員に聞いたのですが、「許し」が必要だという意見に手を挙げた生徒は1人しかいませんでした…。

ジャフナの外で今回行けなかった地域にもまたぜひ行ってみたいです。勉強になった、実りある出張でした。

ジュリウスの誕生日2017/08/06 19:37

先月末にやっとピーターとジュリがドイツからコロンボに到着し、約5ヶ月ぶりに3人での暮らしがスタートしました。ハノイからの荷物が着いたのは彼らが着いた1週間前だったので、まだ家の中はダンボール箱だらけですが、なんとか家族一緒の暮らしが始まってほっとしています。

そんな中、今日はジュリの13歳の誕生日をお祝いしました。13歳といえば、ティーンエイジャーの仲間入り。感慨もひとしおです。かわいそうだと思うのは、ジュリは誕生日の前後に引っ越し、ということが多く、また引っ越ししてなくても学校は夏休み中で、お友達と一緒にお祝いということができないことがほとんど。今回も学校が始まるのは9日からなので、ジュリも友達はまだいません。

それでも何か特別なことをしよう、というので私は家から車で20分ぐらい南に行ったビーチにあるマウントラビンヤ・ホテルでのランチを予約しました。ここはコロンボ在住の人がビーチに行きたい時に気軽に行けるというので、よく知られています。前から行きたいと思っていたのですが、まだ行けていなかったので、私にとっても初めてでした。

とってもコロニアルな感じのホテルは、広々とした眺めのいい場所にあります。ランチビュッフェはスリランカ料理はもちろん、インド、中華、ウェスタンとなんでもあり、沢山食べてしまいました…。特に私はエビとカニが美味しかったです〜。でも今日のハイライトは、その後に行ったプール。レストランのすぐ隣にあるのですが、ここでは子供が沢山いて、ジュリが今週から通う学校の先生たちとその子供達もいました。ジュリは早速子供達と仲良しになり、1時間ぐらいずーっと一緒に遊んでいました。こうやってジュリが子供達と一緒に遊べるお誕生日になったのが何より嬉しかったです。

さて、これからの彼のティーンエイジャーとしての人生、どんな風になっていくでしょうか…。楽しみです!

人道援助現場その22017/07/30 12:21

前述のように、先日、今度は土砂崩れの被害を受けた地域へ行ってきました。ラトナプーラと呼ばれる、スリランカのだいぶ内陸に入っていった場所で、高速道路はないのでウネウネと曲がりくねった道を4時間近く行った所でした。

中国製のテントが20件ぐらい並ぶ、学校の敷地内にある避難所に到着。こういう避難所は全国にもう7つぐらいしか残っていないそうです。この敷地内に、私の事務所が海外から取り寄せた巨大なテントが建っています。これは「ウィメンズ・フレンドリー・スペース」という女性が安全に集まって、いろいろなサービスを受けられる場所を提供するという目的でつくられました。私たちが訪れた日はNGOによって、無料のカウンセリングが行われていて、土砂崩れ以来、不安でよく眠れないといった悩みを持った子供たち等が沢山来ていました。ここで、前述のディグニティー・キットの配布なども行われる予定です。ここで暮らしている人たちと話をしたところ、とにかく1日も早くここから出て、普通の暮らしがしたい、という声が多かったですが、その見通しもたっていない人がほとんどでした。土砂崩れが起こった直後には、軍の救援隊もすぐには来られなかったため、住人が自分たちで救出活動をしないとならず、断片になった肢体をを引っ張り出した、というお年寄りもいました…。

避難所から少し行ったところに、土砂崩れの被害が見られる場所があるというので行ってみましたが、壮絶でした。私は今まで、土砂崩れというと、文字通り土や砂が落ちてくるのだろうと思っていたのですが、写真で見られるように、巨大な石がゴロゴロ落ちてきたのがわかりました。こんなものが落ちてきたら、もちろん人は死ぬし、家も壊滅状態でしょう。写真にある家の中にも入りましたが、大量の土砂が床と思われる場所から1メートルぐらいは溜まっている感じで、とてもじゃないけどもう住めなそうでした。

こうやって現場を訪れて、被災者の人々の話を聞くと、これからどういう支援をしていったらいいのか、いろいろと勉強になりました。

初めての人道援助2017/07/23 16:17

昨日の土曜日は、私にとっては初めての人道援助のための出張に行ってきました。5月下旬にあった洪水・土砂崩れの対応で、私たちのオフィスも妊産婦に対する支援等をやっているのですが、今回初めて、私も支援の現場を訪れる機会がありました。行ったのはスリランカ南部、マタラという町の近く。主に洪水の被害があった所で、避難所のようなものはもうなく、人々は皆もう自分の家に帰っていますが、それでもまだ不便な暮らしを強いられている人もいるということで、行ってきました。

朝6時半初でコロンボを出て、約3時間かかって現地に着くと、もう200人近くの人がお寺の講堂に集まっていました。ドクターやナースが2・3人いて、無料の診察をしています。私たちはここで、ディグニティー・キット(写真)と言われる、中にタオルや下着、石鹸や生理用品等が入ったバケツを配布しました。スリランカならではなのは、サリーを着る時に使う安全ピンが沢山入っていることでしょうか。

加えて、マタニティー・キットという、これは妊婦さんのためのキット(赤ちゃん用の服や、出産後に必要なものが入っている)も配り、妊婦さんと話をすることもできました。妊婦さんたちは皆、妊娠は計画したもので、お産は病院で、と言っていました。

今度は土砂崩れのあった地域でにも行ってみる予定です。

近況。2017/07/20 19:59

またまた超久々の更新となりました。洪水対応だなんだとバタバタしているうちに、私の夏休みの時期となり、ドイツへ行ってきました。ピーターとジュリは6月半ばに学校が終わってから、荷物を全部送り出し、同じくドイツに向かったので、ドイツで合流という訳です。私の3週間の夏休みはなんだかあっという間に終わってしまいました。その間、特に予定していなかったのですが、ピーターと話していて、やっぱり夏山に行きたいね、ということになり、突如思い立ってドイツ南部の山の中、オーストリアのザルツブルグに近いインツェルという町へ行ってきました。そこからいろいろな山に行ってきたのですが、やっぱり山に来ると魂の洗濯!という気がしました。

ドイツから戻ってきた翌々日からは、2泊3日のモルジブ出張。この週はちょうど世界人口記念日(7月11日)だったので、いろいろとイベントがあり忙しくて大変でした。イベントのことと私のスリランカ初論評が新聞にも載りました〜。

そしてやっと今週になって少し落ち着いてきた感じなのですが、この間、私たちの荷物が入ったコンテナがコロンボ港に着いたという知らせがあり、多分来週には家に荷物が運び込まれることになりそうです。そして30日日曜日にはピーターとジュリの到着。私が2月に着任してから、5ヶ月以上に及んでいる単身赴任生活がやっと終わります。やっぱり家族がいないと仕事ばかりになりがちで、しかも空っぽの家で不便な暮らしが続き、精神的に落ち込んできていたので、やっと普段の暮らしといえるものを確立し始めることができるのは本当に待ち遠しいです。