人道援助現場その22017/07/30 12:21

前述のように、先日、今度は土砂崩れの被害を受けた地域へ行ってきました。ラトナプーラと呼ばれる、スリランカのだいぶ内陸に入っていった場所で、高速道路はないのでウネウネと曲がりくねった道を4時間近く行った所でした。

中国製のテントが20件ぐらい並ぶ、学校の敷地内にある避難所に到着。こういう避難所は全国にもう7つぐらいしか残っていないそうです。この敷地内に、私の事務所が海外から取り寄せた巨大なテントが建っています。これは「ウィメンズ・フレンドリー・スペース」という女性が安全に集まって、いろいろなサービスを受けられる場所を提供するという目的でつくられました。私たちが訪れた日はNGOによって、無料のカウンセリングが行われていて、土砂崩れ以来、不安でよく眠れないといった悩みを持った子供たち等が沢山来ていました。ここで、前述のディグニティー・キットの配布なども行われる予定です。ここで暮らしている人たちと話をしたところ、とにかく1日も早くここから出て、普通の暮らしがしたい、という声が多かったですが、その見通しもたっていない人がほとんどでした。土砂崩れが起こった直後には、軍の救援隊もすぐには来られなかったため、住人が自分たちで救出活動をしないとならず、断片になった肢体をを引っ張り出した、というお年寄りもいました…。

避難所から少し行ったところに、土砂崩れの被害が見られる場所があるというので行ってみましたが、壮絶でした。私は今まで、土砂崩れというと、文字通り土や砂が落ちてくるのだろうと思っていたのですが、写真で見られるように、巨大な石がゴロゴロ落ちてきたのがわかりました。こんなものが落ちてきたら、もちろん人は死ぬし、家も壊滅状態でしょう。写真にある家の中にも入りましたが、大量の土砂が床と思われる場所から1メートルぐらいは溜まっている感じで、とてもじゃないけどもう住めなそうでした。

こうやって現場を訪れて、被災者の人々の話を聞くと、これからどういう支援をしていったらいいのか、いろいろと勉強になりました。

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