ジュリの中学校生活2015/09/06 10:27

先月、ジュリは割とスムースに中学1年生を始められましたが、私たち親は中学校ってどんな風なのかよくわからず。それで、先週木曜日の夜、説明会があったので行ってきました。

前にも書いたと思いますが、ジュリの学校はインターナショナルバカロレア(IB)と呼ばれるプログラムを実施していて、中学校の授業はMYPと呼ばれます。小学校との大きな違いは、いわゆるホームルームの時間は少なく、生徒たちは科目ごとに違うクラス・違う先生と過ごすことになります。つまり、担任の先生と過ごす時間がかなり少なくなるということです。生徒たちの生活を親にも経験してもらうという意味もあり、私たちも2時間半かけて、8つのクラスを周るように言われ、各教科の先生と会うことができました。

ジュリの担任の先生は男の先生で、数学の先生でもあります。ジュリの学校も4年目ぐらいで、ベテランという感じでした。いろいろな教科を巡って、面白い(日本と違う!)と思ったのは、知識を吸収するということに関する比重が低いということです。それぞれの教科は、4つの指標を使って生徒の進歩の度合いを測るのですが、「知識を身につける」というのは4つのうちの1つでしかありません。例えば、日本でいう社会科の授業では、知識を身につける、自分で調査・研究する、学んだことをうまく他の人に伝える、物事を批判的に考える、の4つが評価の指標です。私が受けた日本の教育では、知識さえ身につけていたらそれだけで成績はよかった気がします…。物事を批判的に考えることなんて、中学はおろか、大学に入るまで教えられませんでした。

それから、インターネットを最大限に活用したカリキュラムになっているのもすごいと思いました。生徒たちはハイク(日本の俳句と関係あるのかわかりません)と呼ばれるウェッブサイトにログインして、それぞれの教科のページへ行って、宿題を見つけたり、課題を与えられたりします。このサイトには親もログインできるようになるらしく、子供達がどんなことを勉強しているのかがわかるようになります。生徒たちはもちろん自分用のメールアドレスも持っていて…。私の時代とは随分違います。

ひとつ私たちが愕然としたのは、ジュリは英語のレベル別クラスで、他の英語を母国語とする子供達と同じクラスになれなかったこと…。確かに彼の英語を書く力は親からみてもひどいのですが、彼の英語のクラスの子供達は、みんな英語以外の言葉が母国語みたいだったのです…。がっくし。家に帰ってからジュリに、他の英語が母国語の子と一緒のクラスになりたくないの?と聞いたら、「ママとパパがそうしてほしいなら、そうできるように頑張る」と…。またまたがっくし。彼には勉強に対する一般的なモチベーションというのがほとんどないのです。興味があるトピックだと相当頑張ってリサーチしたりするのですが、そうでないと「めんどくさい」という感じ。自慢するわけではないですが、私は学校では優等生だったし、宿題なんていつも出たその日に終わらせる感じだったので(なんでもギリギリになってやるのが嫌いなので)どうして彼がこうなのか理解するのが大変…。

ジュリは引き続きバイオリンと声楽の課外授業に加え、オーケストラにも入ることにして、プラス月曜日はテニス、土曜日はサッカーと忙しい日々です。さて、どんな中学生の1年になるでしょうか。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私の旦那、ピーターはどこの国の出身でしょうか?(カタカナ3文字です)

コメント:

トラックバック