ジュリウスの誕生日 ― 2017/08/06 19:37

先月末にやっとピーターとジュリがドイツからコロンボに到着し、約5ヶ月ぶりに3人での暮らしがスタートしました。ハノイからの荷物が着いたのは彼らが着いた1週間前だったので、まだ家の中はダンボール箱だらけですが、なんとか家族一緒の暮らしが始まってほっとしています。
そんな中、今日はジュリの13歳の誕生日をお祝いしました。13歳といえば、ティーンエイジャーの仲間入り。感慨もひとしおです。かわいそうだと思うのは、ジュリは誕生日の前後に引っ越し、ということが多く、また引っ越ししてなくても学校は夏休み中で、お友達と一緒にお祝いということができないことがほとんど。今回も学校が始まるのは9日からなので、ジュリも友達はまだいません。
それでも何か特別なことをしよう、というので私は家から車で20分ぐらい南に行ったビーチにあるマウントラビンヤ・ホテルでのランチを予約しました。ここはコロンボ在住の人がビーチに行きたい時に気軽に行けるというので、よく知られています。前から行きたいと思っていたのですが、まだ行けていなかったので、私にとっても初めてでした。
とってもコロニアルな感じのホテルは、広々とした眺めのいい場所にあります。ランチビュッフェはスリランカ料理はもちろん、インド、中華、ウェスタンとなんでもあり、沢山食べてしまいました…。特に私はエビとカニが美味しかったです〜。でも今日のハイライトは、その後に行ったプール。レストランのすぐ隣にあるのですが、ここでは子供が沢山いて、ジュリが今週から通う学校の先生たちとその子供達もいました。ジュリは早速子供達と仲良しになり、1時間ぐらいずーっと一緒に遊んでいました。こうやってジュリが子供達と一緒に遊べるお誕生日になったのが何より嬉しかったです。
さて、これからの彼のティーンエイジャーとしての人生、どんな風になっていくでしょうか…。楽しみです!
初のジャフナ出張 ― 2017/08/19 08:36
今週は初めて、スリランカ北部のジャフナへ行ってきました。ジャフナまで来るともうインドはすぐそこ、という感じです。文化的にもジャフナはタミル人がほとんど。シンハラ人が大部分の南部とはだいぶ雰囲気が違います。
ちょうどジャフナでは一番大きなヒンズー教のお寺で1年に1度のお祭りをやっている時期だったので行ってきました(写真)。日本でいうお神輿みたいなのを担ぐ儀式があり、沢山の人がお参りに来ていました。ヒンズー教ってあまりちゃんと勉強したことがないのですが、なんかとても不思議で興味深いです。お寺の中にも入ってみましたが、中は男性は上半身裸でないといけないというので、汗だくの男性陣がひしめく混雑した状況で、ちょっときつかったです…。
一番インパクトがあったのはジャフナ大学での学生との交流でした…。前から北部は国連に対するイメージが悪い(内戦の時に国連は何もしなかったと思ってる人が多い)とは聞いていましたが、ここまでとは!国連の役割についてのものすごい誤解に基づいた超ネガティブな意見ばかりが出てきました。なぜ国連はアメリカ政府とばかり協力するのか、とか(っていうかトランプ政権は国連への拠出金大幅カットしてるんですが)国連は世界中で起こっている人権侵害に対して何もしていない、とか。私たちから言わせたら、国連って私たち国連職員でなくて、加盟国のこと。安全保障理事会が何も決断を出せず紛争の解決ができないのを、国連職員のせいにされても…。生徒たちとの交流から、これまで何度も聞いていた「スリランカはまだまだ紛争『後』と言える状況にはなっていない」というのが納得できました。学生のうちの一人が、「和解には何が必要だと思いますか?正義・真実・許し…」と全員に聞いたのですが、「許し」が必要だという意見に手を挙げた生徒は1人しかいませんでした…。
ジャフナの外で今回行けなかった地域にもまたぜひ行ってみたいです。勉強になった、実りある出張でした。
『レッドタートル ある島の物語』 ― 2017/08/20 20:39
この映画のことは、一昨年ぐらいにジブリ美術館に行った時に知ったのですが、この週末にジュリと一緒に初めて見ました。セリフのないアニメーションで、無人島に一人たどり着いた男の人の話です。監督はオランダ人のドゥ・ヴィット氏。スタジオジブリの初の海外との共同制作だそうです。
ネタバレになるのであらすじは書きませんが、セリフがないにもかかわらず、飽きることが全くなく、アニメーションの美しさも秀逸で、初めから終わりまでぐーっと惹きつけられて見ました。特に人間と自然の関係についてとても考えさせられました。都会に住んでいると、自然の大きさをついつい忘れがちですが、本当に人間は自然に生かされているんですよね。そういう意味では他のスタジオジブリに作品と通じるものがあります。おとぎ話のようでありながら現実味があり、独特の世界観のある作品です。
ジュリは、アニメーションが背景の自然は写真のように細かく描かれてる一方で、人間の表情等はミニマリストなのが面白い、と指摘してました。彼は亀を含め海の生き物大好きなので、それもあってこの映画は気に入ったようでした。おすすめです。
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