初のジャフナ出張2017/08/19 08:36

今週は初めて、スリランカ北部のジャフナへ行ってきました。ジャフナまで来るともうインドはすぐそこ、という感じです。文化的にもジャフナはタミル人がほとんど。シンハラ人が大部分の南部とはだいぶ雰囲気が違います。

ちょうどジャフナでは一番大きなヒンズー教のお寺で1年に1度のお祭りをやっている時期だったので行ってきました(写真)。日本でいうお神輿みたいなのを担ぐ儀式があり、沢山の人がお参りに来ていました。ヒンズー教ってあまりちゃんと勉強したことがないのですが、なんかとても不思議で興味深いです。お寺の中にも入ってみましたが、中は男性は上半身裸でないといけないというので、汗だくの男性陣がひしめく混雑した状況で、ちょっときつかったです…。

一番インパクトがあったのはジャフナ大学での学生との交流でした…。前から北部は国連に対するイメージが悪い(内戦の時に国連は何もしなかったと思ってる人が多い)とは聞いていましたが、ここまでとは!国連の役割についてのものすごい誤解に基づいた超ネガティブな意見ばかりが出てきました。なぜ国連はアメリカ政府とばかり協力するのか、とか(っていうかトランプ政権は国連への拠出金大幅カットしてるんですが)国連は世界中で起こっている人権侵害に対して何もしていない、とか。私たちから言わせたら、国連って私たち国連職員でなくて、加盟国のこと。安全保障理事会が何も決断を出せず紛争の解決ができないのを、国連職員のせいにされても…。生徒たちとの交流から、これまで何度も聞いていた「スリランカはまだまだ紛争『後』と言える状況にはなっていない」というのが納得できました。学生のうちの一人が、「和解には何が必要だと思いますか?正義・真実・許し…」と全員に聞いたのですが、「許し」が必要だという意見に手を挙げた生徒は1人しかいませんでした…。

ジャフナの外で今回行けなかった地域にもまたぜひ行ってみたいです。勉強になった、実りある出張でした。