夏休み中です。2012/08/03 22:08

また久々の更新になってしまいましたが、7月26日から夏休みに入りました。今は家族とオーストリアの山の中にいます。

実は7月2日に、ピーターとジュリは一足先にドイツへ旅立ち、ピーターのお父さんの所に滞在していました。私は3週間ちょっとの間、アディスで一人暮らしをしていました。これが、思いのほか楽しくて、自分の時間が沢山あるっていいなあ、としみじみ思いました。アディス在住の日本人女性2人と一緒に朝までトークしたり、友達と出かけたことも普段より多かったです。そして、7月中旬には、1年ほど前からメールやスカイプでやりとりしてきた、ジンバブエの国連で働いているNさんが遊びに来てくれたので、彼女と一緒にゴンダールとバハダールというエチオピア北部のタナ湖の近くの町へ週末旅行にも行きました。Nさんとお会いするのは初めてだったのですが、そうは思えないほど気兼ねなく、楽しく過ごせました。この旅行のことはまた後日、詳しく書きたいと思います。

そして26日、予定では、ピーターとジュリとフランクフルト空港で合流し、一緒にウィーンに行くはずだったのですが、私のアディスからの飛行機が見事に遅れ、私はフランクフルトでの乗り継ぎ便に間に合いませんでした。仕方なく、2時間後の便に1人で乗り、ウィーンへ。タクシーでホテルへ向かうつもりだったのですが、ピーターがレンタカーのカウンターを見つけるのに時間がかかったからということで、飛行場で待っていてくれました。やっと再会できました。

その後、ウィーンで2泊して観光やショッピングをしてから(私とジュリにとっては初めてのウィーンでした!私はトランジットでウィーン空港を使ったことはありましたが)今いるシュラドミングという冬はスキー場として有名なリゾートに来ました。ここは山が本当にきれいで、ハイキングする度に感動の連続。写真は2日前のハイキングでとったものです。今日は、日本からやって来た両親が合流し、明日はまた自然がきれいそうな別の場所へ移動します。そこは乗馬ができるので有名なのですが、さあ、ジュリウスはやる気になってくれるでしょうか。アディスで乗馬した時は、結構すぐ飽きちゃったみたいなのですが。

しかし、オーストリアは何もかも清潔で、ドイツや日本と同じようにいろいろなことがきちんとしていて、エチオピアとの格差に愕然としてしまいます。特にアディスは雨期で寒くて、道がドロドロで汚くて、じめじめしていて最悪な状態だったので、正直、なんであんな所に好き好んで暮らしているんだ?と今更ながらまた思ってしまいました…。とりあえず、帰ることは考えずに、ここでの快適な暮らしを満喫しておこうと思います。

ジュリウスの誕生日。2012/08/08 13:06

8月6日は、ジュリウスの8歳の誕生日でした!おかしかったのは、この前日の夕食時、ジュリは突然「僕、明日の朝は遅くまで寝ていようかな」と言うので、どうして?と聞くと「僕の誕生日パーティーの準備をする時間をあげるため」との返事。過去数年の誕生日は、ホテルでの朝食時にお祝いをすることがほとんどだったからみたいです。

そして誕生日の朝、最初はなぜか機嫌をこわしてふてくされていたジュリですが、結局はケーキのロウソクを吹き消し、おばあちゃんからのプレゼントをもらって満足。ジュリは最近ポケモンに夢中なので、ポケモンのボードゲームと「ポケモン・ファン」という雑誌(そんな雑誌があるとは知りませんでした!)それから、欲しがっていたマリオに出てくるヨッシーとプリンセス・ピーチのぬいぐるみ等。私とピーターからは、数ヶ月前にジュリが夢中だったレゴ・ニンジャーゴ・シリーズからいくつかを用意しました。

この日は、ジュリにとってはオーストリアに来てから2回目の乗馬のレッスンをし、午後は裸足でいろいろな感触を楽しむための道というのに行ってみました。これは1キロぐらいの道のりに砂利道や、砂、泥、木、川などいろいろなものがあり、そこを裸足で通るのですが、痛くて悲鳴をあげながらも、終わってみると気分爽快でした!普段裸足で歩くことはあまりないので、いろいろなツボが押された感じ。健康になった気がしました。

ジュリがオーストリアで誕生日をお祝いするのはこれで3度目。来年の誕生日はどこでお祝いすることになるでしょうか。

ティグライに行ってきました。2012/08/20 11:30

この前の金曜日はピーターの45歳の誕生日だったので、私が密かに計画した週末旅行に行ってきました。つまり、ピーターは飛行機に乗るまで、どこに行くか知らなかったのです。

行き先はエチオピアの北部、エリトリアとの国境に近いティグライ州。ゲラルタ・ロッジというロッジがいいとアディス在住の日本人の方々に聞いて、そこに行くことにしましたが、アディスにあるこのロッジのオフィスのスタッフが超使えない人であったために、旅行のアレンジメントは最後の最後まで大変でした。でも、着いてみれば、本当に素晴らしいロケーションで、食事(イタリア料理。ロッジのオーナーがイタリア人だかららしい)も美味しかったし、バスタブのあるお部屋で、暖かいお湯がたっぷりと出て(これはエチオピアでは貴重!)周りに何もないために、すごく静かでよく眠れる(アディスで毎日教会からの騒音に悩まされている身にはこれもとても貴重)という、満足できるロッジでした。

もちろん、ロッジだけのためにここに行くことにした訳ではなく、このロッジの近くには、岩をくり抜いてつくられたという教会がいくつもあるのです。これらの教会は、写真のようなすごい岩山の上にあることが多く、この山の上にあるのも、私たちが見に行った教会のうちの1つです。私はロッジや車の手配にばかり時間を割かれて、事前にガイドブックをよく読む暇がなかったので、こんな「山登り」があるとは思わず、適した服や靴を持って来ていなかったので、大変でした…。ジュリはそんなことは気にせず、ピーター曰く「山ヤギのように」軽い足取りで登っていましたが、私とピーターにとってはかなりキツい道のりでした。幸い、お天気にも恵まれ、素晴らしい眺めが見られたので、よかったです。エチオピアは今、雨期のど真ん中なので、私は雨が降るんじゃないかとかなり心配だったのですが、雨は午後まで降りませんでした。

登ってから見た教会の様子については、また後で書きたいと思います。

ティグライの岩窟教会2012/08/25 10:18

前述のように、ティグライに行ったからには岩窟教会を見るべし、という訳で、ロッジに着いた翌日には、2つの教会を見ることにしました。子供がいるので、登るのにあまり大変じゃないのがいい、とロッジの人に行ったら、約55分で登れるという所にある教会をお勧めされました。ロッジから車で20分ぐらい行った所で車を降り、最初の30分ぐらいは緩やかな道を岩山の裏側まで歩いたのですが、そこから本格的な岩登りが始まりました。ふと気がつくと、運転手とガイドに加えて、3人ぐらい地元の子供が着いてきています。彼らに助けられながら、途中何度も休みながら、1時間半ぐらいかけて登り、教会に到着しました。教会では、神父さん(?)が待っていて、鍵を開けてくれます。中にはいると、かなり広いスペースがあり、壁には写真のような絵が描かれています。中は薄暗いので、いい写真を撮るのが難しかったです。こういう教会がつくられた時期には諸説あり、4世紀という人もいれば、14世紀だという人もいますが、いづれにせよ、こんな岩山のてっぺんに岩をくり抜いてつくるって、すごいです…。

ここの後には、道路からちょっと階段を上がるだけで行けるという別の岩窟教会に行きましたが、ここはイタリア人が教会の前部に岩から突き出す形で教会の入り口部分を建てたという、ちょっと変わった建築でした。ここではちょうどミサが行われていたのですが、それでも問題なく、中に入って見ることができました。

翌日には、空港へ戻る途中でまた別の岩窟教会に行きましたが、ここは最初の教会ほどではないものの、30分ぐらいは岩山を登りました。途中、気がつくと今度は8人ぐらいぞろぞろと子供達が着いてこようとしていたので、着いて来ないようにとガイドさんにきつく言ってもらいました。最初の教会の時、結局着いて来た3人に後でお金を請求されたので…。それに、お金よりも何よりも、こんなにぞろぞろと人が着いてこられると(しかも、外国人は珍しいため、じろじろと見られます)それだけでストレスなので。ティグライの岩窟教会は、ラリベラやアクスーム等のもっとよく知られた観光地に比べれば、観光客も少ないので、外国人は珍しいのでしょう。教会の鍵を開けてくれた神父さんに、ペンをくれ、と言われたこともありました。

それはともあれ、3つみた岩窟教会は、どれもこの国のキリスト教国としての歴史や重みを感じさせられる場所でした。中に描かれていた絵は、ゴンダールやバハダールの教会で見たものと似ていました。エチオピア正教の教会では、聖書の中の物語として、いつも目をぱっちり開けた表情のないアフロヘアの人が沢山描かれているのですが、私は前からこの絵、なんかインドの細密画に感じが似てるなあ、と思っていました。そしてロッジにあったエチオピア正教の美術に関する本を読んでいたら、実際にインドの細密画に使われているテクニック(人の顔を赤い線で縁取って強調する等)がエチオピアの宗教画にも使われているということでした。

岩山登りは大変でしたが、アメリカのモニュメント・バレーを彷彿とさせる絶景を見られ、エチオピアの歴史・文化にも触れられた充実した旅でした。ピーターにとっても思い出に残る誕生日となれたのではないかと思います。

もっと写真を見てみたいという方は、ピーターのフォト・ギャラリーを見てみて下さい。http://nacken.smugmug.com/Travel/The-rock-hewn-churches-of-East/24866639_6hXV7x#!i=2035792739&k=N8dfjgd