ダラット旅行。2014/08/30 15:21

またえらいご無沙汰になってしまいましたが、今年の夏休みについて。私達は6月末から2週間日本に帰省した後、ピーターとジュリウスは2週間半、ホイアンで過ごし、その間、私は働いていたのですが、ハノイに遊びに来てくれた詩ちゃんと一緒にラオスのルアン・プラバンにロングウィークエンドを使って旅行したりもしました。その後、8月の初め、学校が始まる前に、ジュリの10歳の誕生日を祝うべく、今度は家族でベトナムの高原リゾートとして有名なダラットへ1週間行ってきました。今回はこのダラット旅行のことについて書こうと思います。

この旅行はまず最初にダラットに着くまでが大変でした!予定通りハノイの飛行場に着き、のんびりと搭乗の時間を待っていたら、なんとダラット上空の悪天候のため、フライトがキャンセルに!当然(?)ベトナム航空はささっと代わりのルートを手配してくれたりはしないので、フライト変更のための窓口で並ぶことを知らないベトナム人に紛れて、押し合いへし合いしながらなんとかダラットに一番近い、ビーチリゾートで有名なニャチャン行きのフライトに変更してもらいました。以前に職場のスタッフから、ダラットとニャチャンの間は車で行けると聞いていたので、ニャチャンまで出れば何とかなるだろうと思ったのです。

ニャチャンに午後着き、その日のうちにダラットへ行くには遅すぎたので、空港でBooking.comを使ってその日の夜のホテル探し。ここでまたハプニングが。私達が予約したホテルは、さすがに当日の午後の予約はないだろうと思っていたのか、私達が予約した部屋をレイト・チェックアウトしたいお客さんに使わせていたのです。なので、午後5時ぐらいに着いたにも関わらず、チェックインはできませんでした。かわりに使って下さい、と言われて連れて行かれた部屋は、まあ一応人が住めるような部屋ではあるのですが、従業員が洗濯物を持って来たり、マットレスを運び出したりと、とてもじゃないけどリラックスできる場所ではありませんでした。気を取り直して、夕食を食べに行き、戻ってくるとまだ部屋は用意できてないと言います。前と同じ、待つための部屋へ通され、あと数分で部屋が用意できると言われてから30分以上。もう夜8時近く、ただでさえ疲れていたので堪忍袋の緒が切れ、私はすぐ向かいにあったホテルで空いている部屋がないか探しに行きました。もうそっちに移ろうと決めて元のホテルへ戻って来たら、やっと部屋が用意できたと言いわれ、やっと落ち着くことができました…。なんて災難。ちなみに、ニャチャンはロシア人の観光客がすごく多いことで知られていて、町の中も看板などロシア語併記がほとんど。なんかベトナムらしさがなく、あまり好きになれませんでした。

さて翌日はバスでダラットへ向かいました。このバス、4時間ぐらいかかるわりにはやたら安いので、どんな恐ろしい(汚い)バスなのかと心の準備をしていたのですが、とっても清潔で快適なバスでした。誰がどこに座るかしきるおじさんだけが、英語を話さず、席を指差してがなりたてるので、ちょっと怖かったけど…。道中は海岸のレベルから高原へと山をどんどん上がって行くので、景色がとてもよかったです。

ダラットでは、私達は町から車で20分ぐらい離れた湖のほとりにあるホテルに泊まったのですが、ここはお庭がものすごく奇麗で感動的でした(写真)。お客さんは、これでちゃんと儲かってるのか?と心配になってしまうくらい少なく、こんなに少ないお客さんのためにこんなにお庭に手を入れていてもったいないと思ってしまうほど。しかもお庭にベンチ等が全くないので、ゆっくり座ってのんびりとお庭を楽しめないのも残念。ダラットは元々、野菜や花の生産で有名なのですが、本当に奇麗でした。

最初の数日はお天気が悪い日が多かったので、わりとダラダラと過ごしましたが、その後天気が回復してからは、町に出て歩き回ったり、ツアーで郊外の滝やお寺を見に行ったりして楽しみました。ホテルの食事がいまいちだったので、夜もほぼ毎日、町に出てレストランへ行き、ナイトマーケットを見て歩きました。ナイトマーケットは規模はそれほど大きくないのですが、とてもフレンドリーな雰囲気でよかったです。そして私とジュリは、ハノイではまだ見かけたことのないフローズン・ヨーグルトのお店を見つけて、そこに通いました!いつもドバイの空港に行く度にフローズン・ヨーグルトを食べていたので、懐かしかったんです。私とピーターは、革製品のお店で、素敵なお財布も買いました。ベトナムのお札って日本やアメリカと比べて小さいので、小さめのお財布が欲しいと前から思っていたのです。

ダラットは今まで行った他のベトナムに町のどことも違う雰囲気があり(フランス植民地支配時代に開発されたリゾートなので、フランス風の建築が多いから?)、規模もちょうどいい感じで、そして人がフレンドリーなのがよかったです。お店でもレストランでも、純粋に親切な感じで、これもホイアンやハロン湾等の超有名な観光地ほどは観光客が多くないからかもしれません。ピーターはやたら気に入って、ここでリタイアしたい!とまで言っていました。ハノイと違って涼しいのもよかったのかな…。毎日36度くらいのハノイから来て、ダラットでは、ストーブもつけていたぐらい肌寒かったのです。ぜひまた行って、今度はトレッキングとかしたいなあと思います!

ダラット旅行・おまけ。2014/08/30 18:05

ダラット旅行の最後の夜、私達は「クレイジーハウス」というとっても奇妙きてれつな建物へ泊まることにしました。スペインのガウディーの建物をさらに誇張したような感じでしょうか…。ここは観光地として一般開放されてもいるのですが、ホテルとしても営業しています。私達はタイガー・ルームという虎の彫刻みたいなものが中にある部屋に泊まりました。ウェッブサイトで、観光客が部屋の中をのぞこうとするので落ち着けない、とか読んだので、心配していたのですが、週末は観光客は入れていないということで、私達が泊まった時は静かでした。

ここは写真のように屋根の上の方まで行く階段があるのですが、手すりが低くって、超怖い!落ちそうでハラハラしました。高所恐怖症の人にはお勧めできません。建設中の場所もありましたが、更にクレイジーな部屋をつくっていくのでしょうか…。

この建物をつくった女性は、ベトナム共産党でも有名な人(ホーチミンの右腕だったとか?)の娘だそうですが、あまりに過激なデザインだったからか、取り壊されそうになったりもしたそうです。確かに共産党の理念とはちょっとかけ離れてますよね…。

町の中心からは少し離れていますが、ダラットに行ったら、一度は行く価値のスポットだと思います!

中秋節2014/08/30 18:28

週末にまとめて更新しています! ベトナムでは、日本のお月見にあたる中秋節をかなり盛大に祝うようです。旧暦を使うので、今年は9月8日。ベトナムの中秋節は、主に子供のためのお祭りとされているそうで、子供達はこの日は特別におもちゃを買ってもらえるそうです。ジュリの学校では、来週、中秋節のお祝いをするらしく、できればベトナムの伝統衣装であるアオザイを着て来て下さい、というお知らせがありました。ピーターが町に出て探して来たのがこれ(写真)。なかなか可愛いと思うのはやっぱり親バカですか…。ジュリは歩きにくーい、と文句を言ってましたけど。

中秋節という行事があるのに気がついたのは、1ヶ月ぐらい前から、突然ハノイの町に月餅のお店が立ちはじめた時でした。あまり買っている人を見たことはないのですが、そういえばダラットにいた時にも月餅の臨時店舗を見た気がします。高級ホテルでは、特別にゴージャスな月餅を販売中で、その広告もよく見ます。ピーターの誕生日(8月17日)に、私たちは高級ホテルの一つであるメトロポールでやっている「チョコレートビュッフェ」なるものに行ったのですが(実際はチョコレートだけだとさすがに辛いからか、サンドイッチ等もありました)その時も、メトロポールの月餅が味見できるようになっていました。美味しかったけど、うーん、これは相当カロリー高くて太りそうな感じです。中に入れるものはいろいろな種類があり、はすの実や緑豆あん等がポピュラーみたいですが、甘くないのもあるらしいです。これをお中元のようにお世話になっている方に配るという習慣もあるそうです。

日本ではもうお月見ってあまり祝わないような気がするのですが、田舎の方はまだお祝いするんでしょうか…。

アオザイ2014/08/31 11:12

先週の金曜日は、うちのオフィスで24年間働いた女性職員の引退記念パーティーをしました。この日のために、写真を撮るために、よかったらアオザイ(ベトナムの民族衣装)を着て来て下さい、というメールが数日前から流れていたのですが、私はせっかくならアオザイはオーダーメイドしたいし、まあどうしても着ないといけない訳じゃないだろう、と思って普段着で行ったのですが…。

以前に、オフィスのリトリートの時に女性職員がここぞとばかりにおしゃれしていてびっくりしたという話を書きましたが、今回もそんな感じ!すごい気合いを入れて、着替えを何着も持って来ている人もいて…。当然(?)私にもアオザイを着ろ!というプレッシャーが。でも、オフィスのベトナム人女性は皆私よりほっそりしている、又は背が低いので、私が着られるようなアオザイはないだろうと思い、最初は断り続けていました。でも、これならどうだ、これではどうだ、と次々に持って来られるので、仕方なく着ることに…。最初に着たのは黒に白い花の柄が入ったものでしたが、これが超きつかった!なんとか入ったものの、苦しくて息ができない感じ…。

そうこうしているうちに、なんとスタッフの1人が自分の知っているレディーメイドのアオザイを売っているお店の人に電話で注文して、沢山のアオザイがオフィスに運ばれてきました!今度はレディーメイドだからわりとゆるっとしているし、デザインも伝統的なものにある高い襟がついていない着易そうなもの。私は私の好きな緑がかった青に黄色い花の柄が入ったのが気に入って、試してみました。皆最初は、似合うー!と言ってくれたのですが、よくよく見て「これだと胸が平らに見えるから、プッシュアップのブラをつけないと」とか言い出し(はっきり言うよなー)結局、もう1つ違うデザインの方がいいんじゃないか、とこの写真で着ている、くすんだ緑色に赤の縁取りがあり、蓮の花の模様が入ったのを選んでくれて、着てみて!と言われました。

なんでこんなに着せ替え人形みたいに私にアオザイを着せたがるのか?よくわからないながらも、着てみたら、確かにこっちの方がいい感じ。というか、皆によってたかって「うん、これが1番よく似合う。これにしなさい」と断言されたので、これにしました。まあ、自分でも気に入ってはいますけれど。

この間、もちろん恐ろしいほどの数の写真が撮られ続け、最後にはオフィスから出て、ビルの玄関で皆で記念撮影。これはまだ人が集まりかけた時、一部の人だけで撮りました。(うちのオフィスは全員で30人ぐらいいます。)アオザイでない人も多いのは、アオザイの人たちがまだ化粧を直したり、着替えたりしているからです!ちなみに、私の隣の異様に背が高いのが私のボスのオランダ人の所長です。

しかし、暑い中何度も着替えたので、終わってからどっと疲れました…。ほんと、ベトナム人女性がこういうことについやすパワーはすごい!おしゃれするのも写真撮られるのも、大好きなんですよねー。