凍えてます…。2010/10/01 21:01

最近の私は、職場でも家でも、かなりエネルギーレベルが低い状態です。というのも、最近はかなり寒いのですが、イタリアでは法律でセントラル・ヒーティングは10月15日から4月15日まで、と決まっているのです。つまりどんなに寒くても、この期間外は暖房はなし。

家ではさっさと湯たんぽを入れて、早めにベッドに入って本を読んだりしてしのいでいますが、職場ではコートを着たまま、手袋をして仕事しています。でも寒さで血の巡りが悪いせいか、仕事をしていてもすぐ疲れてしまい、集中できません。

はっ、もしかするとこれって寒さのせいというよりも、歳のせいかも…?

最近読んだ本: 'Disgrace' by J. M. Coetzee2010/10/04 23:09

前述のように、冷え性の私はこのところ暖房がまだつかないのが辛くて、夜はさっさとベッドに入って本を読んでいるのですが、3日で読み終わってしまったのがこの本。ブッカー賞を取った本や著者をなんとなく検索していて、偶然目についたので買ってみたのですが、いやー、うならされました。恥ずかしながら、ノーベル文学賞を取った作家だというのも知らずに読み始めたんですけど。

あらすじの説明には、ケープタウンの大学教授だった主人公のデイビッドが、生徒へのセクハラで告発され職を失って、郊外で農場を営んでいる娘のところに身を寄せる、というようなことが書かれています。いろいろな解説を読むと、このセクハラのことをセンセーショナルに取り上げて、ここが話の核であるかのような書き方をしているものまでありますが、私は全然違うように読みました。この本はもっともっと深い、人間が生きていく上でのどうしようもない葛藤、どうあがいても変えられないものに対する痛烈な苦しい気持ち、そしてそんな中でも人間が見いだすことのできる心の平和、そんなものを鮮烈に描いていると思いました。

デイビットの娘が住んでいる農場での暮らしは、なんとなく映画とかで見たような気はするし(映画の「オーストラリア」の感じでしょうか)数年前に南アフリカに行った時に、人種間の格差は肌で感じたので、想像できないという訳ではありませんでした。でも、農場の場面を読み始めた時は、やっぱりすごく自分の生活とはかけ離れていて、傍観者というか、普通の読者という気分でした。特に動物のシェルターの話は、私は猫好きではあるけれど、動物にそれほど熱中はできないよなあ、と思ったり。それが、読んでいるうちに、完全に本の中の世界に迷い込んでしまった感じで、農場で起こる「普通の人」から見ると「異常」なことも理解できるし、登場人物も自分の知り合いかのように感じられるようになり、とにかく夢中でページを繰っていて、最後のシーンには大泣きしてしまいました。言葉ではとても説明できない、複雑な読後感。人間が、人として、男として、女として、親として、子として、隣人として、友人として、人と大地と動物の間で生きていくとはどういうことなんだろう、と考えさせられます。月並みな表現しかできないのがもどかしいです…。

テーマとして扱っているものがかなり重いので、そういうのが苦手な人にはお勧めできませんが、私としては今年読んだ中ではトップぐらいにすごい本だと思いました。最初はドライなように感じられた文体も、実はこの本の内容にはぴったりで、独特なリズムにひっぱられて読み進みました。英語の読める方はぜひ原文で!邦訳は「恥辱」という題で、ハヤカワepi文庫から出ています。ジョン・マルコヴィッチ主演で2008年に映画化もされています。

運転の練習、ステップ・アップ!2010/10/06 20:46

前述のように、小さい車を売ってから、通勤や買い物にも大きな車を使わなくなった訳ですが、私にとって一番困るのがこの車を車庫入れする時。この車はオートマなのもあり(小さい方はマニュアルでした)運転している時はとてもスムーズで快適。でも、この車の大きさにぎりぎりな車庫のスペースにうまく入れるのは至難の技。車の運転ではベテランのピーターでさえ、初めて車庫入れしないといけなかった時は、どうしてもできなくて、前のこの車のオーナー(私たちのアパートの元住人でもあります)に電話して、どうやったらいいか聞いたぐらいです。

そんな訳で、私はこれまでのところ、この大きな車の車庫入れはピーターに頼むか、自分でやってみて柱に軽くぶつけてしまうか、という感じだったのですが、今日は初めて、自分で完璧な位置にぶつけずに停めることが出来ました!もちろんえらい時間がかかり、何度も何度も前に出ては後ろに戻り、というのを繰り返さないといけなかったのですが、それでも何でも1人でできた!すごい自信になりました。

でも、まだパラレル・パーキング(日本語では何ですか?縦列駐車?)はとっても苦手なんですけどね…。

今度はモンテネグロへ。2010/10/08 22:09

この週末から、モンテネグロへ出張に行ってきます。今回も国連開発援助フレームワークに関するワークショップなのですが、今回は私は初めてこの手のワークショップのリード・ファシリテーターとして行くので、かなり緊張しています。今までトレーニングのリード・ファシリテーターは何度もやってきましたが、国連開発援助フレームワークに関するワークショップでは、参加者がただ「学ぶため」に来るのではなく、それぞれの(政治的)ポジションを持って参加するので、ファシリテーションの意味も全く違ってくるのです。とはいえ、この手のワークショップにはこれまでの5年間で沢山関わってきたので、ある程度の自信はありますけど。

チームは、グルジア人とアゼルバイジャン人の国連スタッフとの3人。2人ともこの地域のことはよく知っているので、心強いです。さらに、モンテネグロの国連常駐代表は私もあったことのある、とっても感じのいいロシア人の方なので、行く前からかなり気が楽です。

今年はこれで8回目の出張。これで今年は終わりでもいい、というぐらいなんだか疲れているのですが、とにかく頑張ってきます!

最近のジュリウス:宿題2010/10/16 19:15

ジュリが1年生になって変わったことと言えば、毎週宿題が出ること。数を覚えたり、アルファベットを練習したり。毎週水曜日に宿題のフォルダーをもらってきて、それを火曜日に提出することになっています。

ジュリは喜んでやっているという感じではありませんが、いつもパパがしっかり監督しているので、なんとか火曜日までにきっちりやっています。来週は、先週いなかったぶん、私が一緒にやろうと思っています。

写真のジュリの鉛筆についている消しゴムみたいなものは、鉛筆の持ち方を矯正するためのものだとか。初めて見ました!

日曜グルメランチ@La Taberna di Fra Fiusch2010/10/22 20:16

先週の日曜日、特に予定は入っていなかったので、どこかへ行きたいけれど、私がモンテネグロでもらってきた風邪がまだ治っていなくていつものロエロ地方まで行くのはしんどいので、どこか近場にランチでもしにいこうか、ということで行ってきました。このレストラン、スロー・フードの本にも載っていて、うちからは車で20分ぐらい。レヴィリアスコ・トリネーゼという小さな町にあります。

ポルチーニという茸のシーズンなので、ポルチーニを使ったお料理のセットもあったのですが、他に食べたいものもあったので、自分で組み合わせて選べるセット・メニューにしました。私はウサギ肉のサラダ、ピーターはリバーのパテの前菜。私のサラダには、ベリーも入っていました。プリミには、2人ともポルチーニのパスタ(写真がそのパスタです)。おいしかったけれど、バターたっぷりという感じで、体重増加が怖いなー、と思いました。メインには、私はまたポルチーニのフライ、ピーターはヤギ肉のお料理。ポルチーニのフライは、あまり茸っぽい味がしないせいか、ジュリウスも沢山食べました。デザートには、ピーターはザバヨーネ、私はモンテ・ビアンコというアイスクリームとメレンゲと栗のクリームが積み重なったものを注文しましたが、おいしかったー。本当にお腹一杯になりました。

ここのおまかせコースもとてもよさそうなので、また今度来た時に試したいと思います。今回は私たちの予約したのが遅かったせいか、入り口近くのあまり落ち着かない席でしたが、2階には、眺めのよさそうなお部屋もあったので、今度はそっちに座ってみたいと思います。

ジュリは相変わらず、パスタを食べた後はお絵描きに熱中して、いい子にしてくれていました。

うちの猫たち2010/10/26 23:29

なんかものすごく長いこと猫の話を書きませんでした。別にかわいがっていないわけではないのですが、2匹とも、未だにあまり飼い猫っぽくなく…。もうもらってきて1年以上経つんですけど。

そういいながらも、今日は笑えるシーンに出くわしてしまいました。ジュリを寝かしつけてから机に向かってメール等していて、ふとベッドを見たら、猫たちがジュリと一緒に寝ているではないですか!写真で見られるように、ウィスキーはなぜかジュリの足の間にぴたっとおさまって寝ています。シーシャはシーシャらしく、少し離れたところで自分のテリトリーを守るようにしています。

いつの日か、もっと自分たちから寄ってくるようになってくれるのかなあ…。

最近のジュリウス:ハロウィーン2010/10/27 21:23

相変わらず絵を描くのと工作大好きのジュリウス。今日学校から帰って来てからつくったのがこの作品。絵を描いているだけじゃなくて、いろんな形に切った紙を貼ったりもしてあって、かなり凝っています。テーマはハロウィーン。右下のカボチャがわかります?

それから、左下のドアのようになった部分に描いてあるのが、こうもりです。最近のジュリウスはなぜかこうもりに夢中で、こうもりの親子の物語の本までつくったぐらい。生きているこうもりを欲しいというので、「それは無理でしょう、こうもりはペットにはできないよ」と言ったら、じゃあこうもりについての本が欲しいというので、今日、2冊注文しておきました。

学校のハロウィーン・パーティーは金曜日。ジュリは去年も使ったマスクだけでいいんだ、と言っています。ハロウィーンのコスチュームって結構お高いので、親としては安上がりで助かる…。

最近のジュリウス:ハロウィーン(その2)2010/10/29 21:36

さて、今日はいよいよジュリの学校でのハロウィーン・パーティーでした。クラスでは、いろいろ飾り付けをしたみたいで、ジュリは今朝「ママ、僕を車で学校に送っていって。そしたら、クラスの飾り付けが見られるから!」と何度も言っていたのですが、9月からジュリの学校は引っ越して、車で30分以上はかかる所なので、ちょっと無理…。それで、ジュリがドイツのおじいちゃんにもらったデジカメを持たせて「これで写真を撮って来て見せてね」と何とか言い含めました。本当はカメラを学校に持って行ったりしたらいけないはずなんですけど。

写真はコスチュームを着たジュリ。去年買ったマスクに、昨日スーパーで買ったマントを着ています。このマントはコウモリの絵があったので、ジュリが気に入ったみたいだったので、買いました。手に持っているのは、みかんをかぼちゃに見立てたもので、ジュリのクラスメートのお母さんが、子供達につくって持って来てくれたそうです。かぼちゃだと大きくて持ち帰るのも大変だし、すごくいいアイデアですね。

本当のハロウィーンは31日ですけど、日曜だし、きっとトリノではイベントとかないだろうなあ、と思います。でも、ジュリは今年のハロウィーンを満喫したみたいでよかったです!